恐るべき絆創膏

 指のささくれをプチっとやったら思いのほか血が出てきたので、職場の置き薬ボックスから絆創膏を出してきて貼った。職場の置き薬ボックスの中には正露丸のにおいが充満していて、絆創膏にも染みついていたみたいだ。俺はこの絆創膏がとてもよく効くのではないかと、内心ほくそ笑んでいる。
 追記:案外、自分の普段の仕草や癖などはわからないものだ。俺はタイピングしている時以外は、右手で顎の当たりや鼻を触ったりする癖があるみたいだ。気づかせてくれたのはもちろん正露丸。もう顔のあたりに正露丸のにおいが染みつくかのようだ。しかし、だんだん定期的に嗅ぎたくなってきたのも事実。このまま正露丸臭の中毒にでもなったらどうしよう。ロリコンフィギュアより世間に受け入れられない趣味だぜ、これは。