トリビアの泉

 K-1を見つつトリビアも見た。診療所と病院のベッド数とか室町時代だかに先妻が押し掛ける風習あたりはあまり面白くなかった。後者については、VTRに金がかかってそうだけれど、どんなもんだろ。ただ、わざわざ「包丁人味平」をひっぱり出してきた「包丁」ネタあたりはよかったな。ところで、「荘子」は「そうじ」と濁るのだな。広辞苑で見たら「曾子との混同を避けて」という。「曾子」とは孔子の弟子の曾参(そうしん)のことらしい。これは無駄で尚かつ面白くない話。
 ちょっと面白い展開になっていたのは「母性本能をもっともくすぐる仕草は何か」。いろいろな学者を集めて会議した結果、「プリンを食べる前に底を覗き込む仕草」。会議の過程をあれら学者の誰かがまとめたりしていないのだろか。そして、今日ウケ狙いでプリンを買う男性は全国で何人くらいいるのだろうか。
 それと、ノミの着地についてのトリビア。これについては、知識として知っていたわけではないけれど、そう言われてみると実に首肯できる話である。我が家がかつて猫を飼い始めたころ、ノミについての恐ろしさをまったく知らなかったもので、うっかり大繁殖させてしまったことがあるのだ。そりゃ、部屋が汚かったってのもあるけれど、あれは大変だった。そのお陰で、俺はノミ殺しにはちょっと自信がある。右手親指の爪と人差し指の指紋のある方でノミを摘み、左手親指の爪を添えて、爪と爪で挟んでプチッと潰す。この時、決して急いではいけない。「急がば回れ」の心持ちが大切で、とにかくしっかり固定することが肝要だ。「銀行窓口の接客大会」には出られないけれど、ノミ殺しの大会があれば出てみたい。いやまったく、何の話だか。