大魔神佐々木に物申す

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20050422&a=20050422-00020349-jij-spo

横浜の佐々木主浩投手が22日、出場選手登録を抹消された。前日のヤクルト戦(神宮)で救援に失敗したのをはじめ、今季8試合に登板して3敗(4S)。体調が万全でなく、「このままではチームに迷惑を掛ける」と自ら牛島監督に申し出た。

 予備知識がなければ殊勝な話である。予備知識とは、探偵ファイルのこの記事(http://www.tanteifile.com/diary/2005/04/22_01/index.html)だ。サヨナラ負けを喫した夜に酒をかっくらい、朝まで飲み続けたという話。いや、こんな予備知識などなくとも殊勝な話なんかであるはずはない。六億五千万とも言われる年俸を貰い、今期すでに三敗。ストッパーの三敗は、−3ではなく、−6。今、この瞬間も横浜スタジアムのすぐ近くにいる俺は、残念ながら横浜ファンではない。しかし、何となく地元民としては情けないと思う。それに、俺の誕生日は佐々木と同じ猫の日なので、背番号込みで贔屓目が無かったわけではない。む、今日の日付も二十二日。これはまさか……。いや、単なる偶然だろう。
 しかし、「守護神」という存在を改めて考えてしまう。だいたいが、一回だけ抑えればいい仕事だ。その一回を抑えるという仕事、かなり乱暴に言ってしまえば、投げるボールよりも、その「存在」で抑える仕事じゃないかと思うのだ。だからこそ、「神」という大仰な表現が付いてくる。そういう意味で、今や佐々木は人間宣言をすべきだ。守護神以上の大魔神が転じて、恐ろしい祟り神になってしまった。これはもう桁違いだ。
 それにしても、最近は守護神という言葉も安くなりすぎのようにも思う。ミセリ退団の記事の見出しに、「巨人を一度も守護できなかった守護神、解雇」というようなのがあった。その見出し自体は皮肉が効いていて嫌いじゃないけれど、それこそ一度や二度セーブしたくらいで守護神にはなれない。一、二シーズンくらいリリーフエースとして活躍して、何やら神通力が出てきたあたりではじめて守護神になるんじゃなかろうか。まずは単なるストッパー。そういう意味では、早く我が広島にも守護神の誕生が望まれる。永川と小山田、両方とも守護神になれそうな雰囲気もあったのだけど、今はベイルがやっている。この現状がなんとももどかしい。何か佐々木の話からそれすぎた。これでは捕手も捕球できないので反省しよう。