読売巨人軍に物申す

 最近私の就寝前の日課は、日刊スポーツのプロ野球選手名鑑を眺めることである。寝る前の読書にはこれがもってこいだ。ただ、単に前から読んでいったのでは面白くない(いや、面白いけど)。「このチームの百勝投手は?」と思い浮かべてから各チームのページを開いたり(案外少ないです)、「各球団の背番号69はどんな奴?」と調べたり(我がカープは‘北陸のイチロー天谷宗一郎です)と、さまざまな趣向を凝らせば、まったくもって飽きが来ないのだ。
 ただ、一つだけどうしても文句を言いたいことがある。もちろん、全ページカラー化した日刊スポーツに対してではない。それは、ジャイアンツに対する文句である。ジャイアンツの選手は、全員が全員、歯を見せて笑っているのである。これはもう、カラー化も相まって非常に気味が悪いのだ、失礼ながら。グラウンドではヒーローである選手たちだけれど、名鑑の顔写真においてはオッサンの顔でしかない。それが全員スマイルとなってしまうと、どうにかしてくれと思う。
 たぶん、ファンサービス的な意味で笑顔にするようにとお達しがあったのだろう。もちろん、他のチームにだって笑顔で写ってる選手はいるし、それは構わない。しかし、全員というのがキツイ。プロ野球選手は、笑顔で勝負するアイドルではないし、どうせ顔ならば戦う顔が魅力なのだ。ここらあたり、来季に向けて今から検討を願いたいと思う。