http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/jr_fukuchiyama_accident/
昨日の夜、私は報道ステーションを見た。JR福知山線脱線事故情報の洪水だった。わかっていること、わかっていないこと、さまざまな事柄がおびただしく流れてきた。ただの一局のニュースですらそうなのだ。
そんな番組の中で、電車もしくは事故、あるいは電車事故の専門家が出てきた。彼は、スピード超過だけで、あるいは置き石だけで電車が脱線することはないだろうと言った。そして、運転手による急ブレーキが原因であろうと、かなり断定的に言った。いろいろな情報が流れてくる。それが分かった上ならば、このくらい冒険的に断言してしまうのも見ている分にはかまわない。もちろん、運転手に濡れ衣を着せてしまうリスクもある。しかし、それは見ている側の知った話ではない。
今朝も私はワイドショーをいくつか見た。日本テレビとフジテレビとテレビ朝日で、テロップに表示された死者の数が違った。フジテレビだけ一人多かった。しかし、常に死者の数を表示させておく必要があるんだろうか。
日本テレビには鉄道の専門家が解説をしていた。かなりお歳を召した方だ。テロップに出た経歴によると、旧運輸省の人で、ばりばりの国鉄マンのようである。彼は、未だに民営分割化について否定的な見解を示していた。昨夜の報道ステーションの専門家のように急ブレーキが原因とは言わなかったけれど、置き石だけでの脱線は否定していた。
結局のところ、いくつニュースを見ても原因がわかるはずもない。それがわかるとしたら当分先だろう。あるいは、専門的な知識がなければわかりにくいような原因かも知れない。それらが何であれ、私たちは今日も明日も明後日も電車に乗らなければいけない。しかし、道を歩いていたって死なないわけではないのだ。