その昔燃えた、電車のこと

 上の脱線事故のニュースを見たせいではないけれど、今朝は歩いて事務所まで来た。来る途中、石川町駅のガード下をくぐる。そこでふと、ずっと昔に根岸線に起きた事故の話を思い出した。火に包まれた列車というような印象の話。小学校で習ったのか、いや、習ったわけでもないか。ただ、比較的小さなころから知っていた話だと思う。桜木町に馬券を買いに出かけるようになったときにも、少しばかし思い出したものだ。
 検索してみたら出てきた。「桜木町駅国電火災で106人焼死」(http://www.geocities.jp/showahistory/history2/26a.html)という、極めて大きな事故だ。場所はずばり桜木町であった。これほどの大惨事になったのは、燃えやすい電車に開かぬドアということという。今度の大惨事でも、軽量化がもたらした強度不足を指摘する声もある(側面からの衝撃に対する強度はもとからあまり必要されていないという話もあるが)。考えてみれば、最近の車両は手動で窓が開けられない。手動で、というよりも、窓が開かない。想像すると少し怖いような気もするけれど、まあ仕方ない。最近の根岸線の通勤車両はドアだらけだし、逃げ出すこともできるだろう。たぶん。
 こういうニュースを見て電車のことを考える。まあ、いいじゃないか。たまには電車のことも考えてみてもいいじゃないか。