流れよ我が涙、とミッキーマウスは言った

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050520it01.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050520it03.htm

東京ディズニーリゾートの運営会社「オリエンタルランド」(OLC)が、元暴力団幹部の右翼団体幹部が深く関係する不動産会社に本社社屋の清掃業務を委託し、昨年末までの7年間だけで総額約9億円を支払っていたことが19日、読売新聞の調べでわかった。

 俺はディズニーもディズニーランドも嫌いだ。これは物心ついたころからの趣味で、「ライオンキングはジャングル大帝レオのパクリ」とかそういう次元ではない。心底、あののっぺりつやつやの夢の世界が苦手なのだ。同じメリケンキャラでも、スヌーピーは好きだがね。
 さて、その東京ディズニーランド右翼団体と関係あったという話。朝のテレビ朝日のニュースだったか、コメンテイターの記者か何かによれば「右翼が脅して金を取るという構図ではなく、ディズニーランドの用地買収時に手を組んで、長年に渡って報酬を渡し続けてきたようなもの」とかなんとか。そして、「子どもの国の下には、男の……」と言いかけて、「大人の欲望」と言い直した。俺は勝手に「男の夢」と言おうとしたんじゃないかと思った。そうか、男の夢の上にあの城が建ち、ネズミどもが踊っていたのか。見直したぞ、ディズニー。
 ……などと勝手に見直しているのは俺くらいなのだろう。早くもコンプライアンスだかなんだかで、契約打ち切りの続報が出ていた。イメージで成り立っている世界だから当然の話でもあろう。そういえば、ミッキーマウスに関して、一つだけ好きなシーンがあった。『フルメタルジャケット』のラストシーン。まさに男たちの挽歌である。