悠悠蒼天 曷其有極

http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200507/sha2005072701.html

【ケープカナベラル(米フロリダ州)26日=サンケイスポーツ特電】ついに宇宙へ!! 日本人飛行士、野口聡一さん(40)が搭乗したスペースシャトルディスカバリー」が、米東部夏時間26日午前10時39分(日本時間同日午後11時39分)、米ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。

 昨夜のスペースシャトル打ち上げ、三十分前にたまたま人とのメールのやり取りの中で知った。十分前には読書を中断して、テレビに齧り付いた。が、映像の権利か契約か局の方針か知らないが、きちんとNASAの映像を使って長く実況中継したのはNHKとTBSだけで、他局はあっさりしたものだった。おい、宇宙だぜ。
 いつも思うのだが、ケネディ宇宙センターのあたりは、何か非現実的な光景に見える。空の色や生える木々の色、まるで作り物のようだ。かなり非日常的なスペースシャトルという作り物の存在が影響した結果だろうか。カウントダウンは冷静に進み、ノズルからの太い噴射とともにロケットは去っていく。興奮と緊張。ロケットは無事去っていく。
 俺は宇宙好きだからスペースシャトル事業再開は嬉しい。ただ、打ち上げを見て少しの寂しさも感じるのだ。あの巨大な仕掛けに、巨大な燃料タンクの切り離し。宇宙はまだまだ、まだまだ遠いという現実を突きつけられる。スペースが遠い以上、こうしてささやかなサイバースペースに日記を打ち込むくらいしかできないという現実を。