星野SD激怒

http://osaka.nikkansports.com/otr/p-ot-tp1-051004-0013.html

「非常に残念だし、悔しい。憤りを感じる。タイガースは公共のものであって、私的なものじゃない。村上さんも大阪出身で阪神ファンだと思うけど、今回の件はファンが許さないよ。わたしも野球界にお世話になった人間として、タイガースを愛するものとして、許せないね」。

 通称‘村上ファンド’による阪神電鉄株買収について星野仙一激怒とのこと。正直「?」という感じであった。そりゃ確かにタイガースというチームは公共のものであるべきだ。それは今後の日本プロ野球界にとって大切な考え方だ。しかし、阪神電鉄は違うでしょう。阪神電鉄は株式公開している一企業だ(‘公共の交通機関’ではあるけれど)。阪神ファンだって、阪神タイガースを愛してるのであって、電鉄が好きなのは電車のファンだ。ここの、オーナーとチームを分けて考えようってことが、去年の騒動から学ぶべきことじゃなかったのかな。もしもファンが激怒するとしたら、村上世彰氏が「村上ファンダーズ」にチーム名を変更しろとか言い出したときで、それはファンでも星野でもノーを突きつければいい。まあ、この激怒も、万が一にもそうならないような牽制球なんだろうけど。
 と、ここでボンクラな俺はようやく気づいたのだけれど、星野は現役の阪神シニアディレクターなのであった。そりゃ当事者だからこういう反応も当然か(当然だけど反応の筋書きは間違ってると思う)。俺がどうもそこにピンと来なかったのは、俺の中で世間ほど「星野=阪神」のイメージがガチッとしてないからだと思う。どこかしら「中日の星野」という意識が抜けない横浜に住む広島ファンで巨人嫌いの俺は今日もヤクルトを飲みながらこんなことを考えたのであった。