長谷川の世界

http://www.nikkansports.com/ns/baseball/mlb/p-bb-tp2-060120-0008.html

マリナーズからFA選手となった長谷川滋利投手(37)が、来週中に進退を発表する意志を明かした。

 昨日の昼休み、人が買った週刊文春を読んだのだが、阿川佐和子の対談相手がこの長谷川だった。その後、どこかの新聞の記事で「引退」が報じられていたが、今日のこの記事ではまだ未定とのこと。
 で、阿川との対談記事はなかなか面白かった。一見普通そうな外見だけれど、やはりメジャーに行こうとする奴は違うなぁというところ。とはいえ、最初からメジャーリーグよりも、アメリカ生活という志向が強かったらしい。もちろん、時期が微妙ながらも、今後について語っていた。野球については、獲得の名乗りをあげた球団の話は聞いてみたいと。
 しかし、その一方でビジネス、実業についても多く語っていた。「世界一になりたい」という小見出し、普通に考えればワールドシリーズ優勝かと思うが、「マイクロソフトみたいな企業の社長になりたい」みたいな、そんな、まるで堀江貴文かというような夢である。とはいえ、さすがクレバーな男で、きちんと下積みをしなければいけないという自覚もある。今もアメリカの企業の利益だかなんだかの数字の羅列を見ているだけで楽しいとか言っていて、なるほど本物かもしれない。冗談半分で「マリナーズのオーナーになる」と公言していたりしたようだが、スーパーアグリの例もあるし、案外この男将来やってのけるんじゃないかと思ってみたり。
 一方で、もうちょっと具体的にメジャーを目指す日本人選手のサポート、コーディネートをしたいというような話も。こちらは坂井千明路線とでも言うべきか、なるほど、その面でもいきなり腕っこきという感じ。
 いずれにせよ、メジャー経験者の引退後というのは、今までの日本プロ野球界には無かった要素。この長谷川に限らず、いろいろの選手がどのような道をたどり、それがどう日本の野球に影響するのか興味を持って見守りたいところ。
 ……と、まるで長谷川が引退するみたいな感じだが、あるいはライブドアショックを見て現役続行したりするかもしれんとか思ったり。