『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』

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注:1と2に渡って、どこからネタバレにあたるのかわからないので勝手に書く。
知りたくなければ錨を上げろ、帆を張って逃げろ、ヨーホー。

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 先日劇場で『デッドマンズ・チェスト』を先に観た(id:goldhead:20060731#p1)俺が、逆コースで『呪われた海賊たち』を観たわけだ。借りてみてしまったわけだ。いや、よかった、よかった。どちらもこれはすばらしい。
 しかしどうも、1を劇場公開時か、その後のDVDで観てしばらくたって2を観た人に、2は不評のようだ。昨日のJ-WAVEでもピストン西沢が怒っていた。いわく「予習してるの前提か」と。それで、ケリのつかない2に不満を抱くと。その点、俺はむしろ恵まれていたか。なぜ恵まれていたか2の感想に書いた通りだが、今回さらにそう思った。こういっちゃなんだけれど、アクションやクリーチャーの造形とか、まあ1と2でかぶってるようなところもあるし、確かにストーリーも中途半端だ、2は。それで、予習していなければ「これってなんだっけ?」みたいにひっかかるところも多いだろう。そのあたりにかかずらうことなく、劇場で新鮮さを味わい、その後に1をDVDで観た俺はついていた、と。もしも、何らかの事情で1知らずで2を観るはめになりそうな人は、逆コースでいいですよ、といいたい。逆だけど「ああ、これかあ」ってのは楽しめるから。でも、1を観ていた人は、予習していた方が楽しめるかな。
 それでもまあ、2で出てきた気になる事柄のいくつかは1を観てもわからない。3待ちというところ。特にデイヴィ・ジョーンズジャック・スパロウの契約、ジャック・スパロウとブラックパールのこと、1でいっさいほのめかしもなかった。あと、あの2の冒頭に出てきたなんとか卿とスパロウの関係なんかも3待ちか。一方で、落ちぶれた提督や最後の提督なんかは、2を観て予想したというか、こんなところかと思ったとおり。
 そして、ウィル・ターナーの父、靴ひものビルの話。そうだ、ここでデイヴィ・ジョーンズの名前が出てきてるんだよね。字幕だと単に海底、吹き替えも念のためチェックしたら、魔物たちの巣食う……みたいな。調べてみれば、「Davy Jones」は英和辞典にも載ってる一種の普通名詞(http://en.wikipedia.org/wiki/Davy_Jones'_Locker)。制作者側はここで一種の伏線というか、「次で本当にDJ出しちゃおう」ってもくろみがあったのかも知れないけれど、日本語製作陣には伝わっていなかったか。それとも、日本人は「デイヴィ・ジョーンズ」って言われても全くピンとくるところがないので、あえて無駄な固有名詞は減らそうってところなのかはわからん。
 えーとなんだっけ。そうだ、呪われた海賊たちの話だった。呪われた海賊たちの呪いがああなって、月光の下で武器を次々に落としていくシーンとかよかったな。まあ、そんなところで。つーか、幼いころからディズニー嫌いの俺が、このシリーズの虜になってしまっているのが意外だ。ジョニー・デップに負けたかな。でも、ディズニーランドには行かんからな。