俺、犬、ババア、犬、俺、ババア、犬、犬

goldhead2007-02-23

 雨ぱらぱらと降り出して俺傘さしてどこに注意を払うでもなく道行く俺、少し先のぼんやりと犬を見ていたの気づき、高そうな小さな犬の首輪の先に化粧のババア、ぼんやり見て気づいた、ババアがばつ悪そうに俺見て気づいた俺、犬が大きい方の用を足しているのを見た俺、ばつの悪そうなババア、お構いなしの犬、ババアばつ悪そうだが、俺ははなから咎める気などなくぼんやりと犬の生き物を自然と見ていただけの俺、シャベル、ビニール袋なしのババア、俺は咎めるつもりなく、ババア勝手に恥じ入ってるのやもしれず、それほどでなくとも少なくともふんぞり返るわけでもなく、ここでババアに生じたばつの悪さはババアの内心から湧き出たもので、俺に咎めなく俺を鏡として湧き出た己の罪悪感を見たのであって、もとより他人からの指導、誡告、注意、指摘、警告、教育そういったものは本人にもとよりある何かを取り出して見せてみることが第一義なのやもしれぬ。ならばそれは、犬、犬、犬からも取り出せるものなりや否や。