反社会的たてこもりについて思ったこと

goldhead2007-05-18

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070518-00000030-mai-soci

 愛知県長久手町の民家で17日発生した立てこもり発砲事件で、最初に発砲された県警愛知署・長久手交番勤務の木本明史巡査部長(54)の救出活動の際に被弾した警官は18日午前0時14分、搬送先の病院で、大動脈損傷による出血性ショックで死亡した。

→愛知県長久手町っていえば、愛・地球博的なところです。それで愛に満ちるならば、そもそも愛知県でこんな事件が起こりはしません。しかしながら、印象としては意外だ、というところです。もっと、さもありなんという土地はいくらでもあります。

→さもありなん、って、尻上がり口調の早口で「サモアリナン」って言うとハングルっぽいと思います。「サモ・アリナン」と書くと、国連に関係していそうなアフリカ人の名前みたいだと思います。「サモアリナンフック」と書くと、大男がさらに大きな男のテンプルを打ち抜く姿を思い浮かべます。

→じゃあ、元暴力団員による立てこもり発砲事件が起こりそうな場所ってどこでしょうか。繁華街があって、暴力団事務所なんかあったりして、けど、マンションなんかもあって人も住んでおり、ドヤ街が近かったりしたらぴったりじゃないでしょうか。

→それって俺の帰り道のこと。というわけで、常日頃から「発砲事件あってもおかしくないな」と思いつつくらしているのは正直なところ。こないだも同僚の方と歩いていて、突然「パン!」という破裂音。お互いまず、「発砲か」と身を伏せて回転しながらビルの柱に身を潜め……たりはしませんが、「発砲か」と疑って、しばらく動けなかったのは本当です。あれはたぶん、パンクか何かだと思うのですが。

→単なるビビリといわれればそうかもしれませんが、私のアパートの近所では中華街店主射殺事件が起きていますし、「●●で逮捕」、「××を押収」なんてニュースはしょっちゅうです。ですから、ペッパーランチ強姦事件(id:goldhead:20070516#p7)のかけ離れた恐怖とは別に、こっちの立てこもり発砲は、結構近く感じるのです。

→だからといって、そんなに生に執着もないな。痛くなければ、流れ弾で急に死んでもいいか。

→寿町系ドヤ人も別に怖いこともないです。突発的に叫ぶとか、いきなり酒を吐くとか、そういうのに慣れてしまえば、とくにどうということもないです。むしろ深夜零時以降は、真っ暗無人ではなく、彼らがうろうろしている方が安心なくらいです。でも、怖くてあの異界に踏み込もうって気は起こらないのですが。まあ、いずれにせよ職を失ったりしたら流れ着くでしょう、私。なんのセーフティネットもないですから、私。

長久手の事件に戻ります。最初に撃たれた警察官は、長時間救出されませんでした。ここで『プライベートライアン』を思い出した、とかいったら叱られるでしょうか。いや、ライアンではなかったかな。いずれにせよ、狙撃の話です。わざと致命傷を与えない。脚とかを撃って、動けなくする。それで、助けに来た仲間を撃つ。今回は不幸にも、結果的にそうなってしまいました。動くに動けない。銃の怖さ。

→考えてみれば、銃の怖さを実感してしまう時代になりましたか。ニュースで聞いた発砲音、ドラマみたいな「ドキューン」や「ズキューン」でもなければ、「ドラマとは違って実際は‘パン、パン’ってくらいなんだぜ」という「パン」でもない、もっと複雑な音でした。そういう音だったと思う。