脳にわずかなアイドリングがあれば、ダービーのことばかり考えています。
昨日の帰宅はやはり零時を越えました。それでも私は過去数年分の日本ダービーの映像をDVDで見ました。そして思ったのです、「ドリームジャーニーじゃ勝てない」と。ドリームジャーニーは、昨日本命に決めたばかりの馬でした(id:goldhead:20070522#p4)。
ダービー馬というのは、逃げてインを突こうが、大外ブン回そうが、「これが俺の道じゃあ!」言いながらゴール目指してぶちかましてくる。ドリームジャーニーにそのイメージはどうしても湧かないのです。それに、ここ数年の朝日杯馬のダービー。それを目の当たりにしてしまうと、その系譜にこの馬を連ねてしまう方がずっとしっくりくるように思えます。むろん、血統的背景や馬格から、今後二枚腰、三枚腰の成長があってもおかしくはない馬です。しかし、この日本ダービーという競馬の頂点の針の先、そのポイントを極めるようなイメージが湧かなくなったのです。あるとすればシックスセンス的三着、ライスシャワー的二着。その可能性の方でしょう。
さて、これでダービーへの検討が白紙になったかというと、それも違う。別の馬が入り込んできました。それはKEIBA02を読んでいて出てきた一節。「クラシックシーズンで力をつけた馬は、ダービーまで追え」と。ナリタブライアンやディープインパクトクラスは別として、サニーブライアンやメイショウサムソンなどどうでしょうか。これらのやや重厚な血統などを思い浮かべれば、ヴィクトリーどうでしょうか。
むろん、ヴィクトリーは二歳時から、あるいはデビュー前からの評判馬かもしれない。それでも、ヒシミラクル(id:goldhead:20041220#p2)のようにカラ馬調教してしまう危うさがマイナスだった。ところが、皐月賞ではきちんと逃げ馬を捕らえきる立派なレース。身も心も充実してきたんじゃないでしょうか。
そして、鞍上田中勝春。昨日はダービージョッキーとなれるかどうか、で、「悩む」と書いて否定はしなかった。しかし、ここに来てヴィクトリーの勝利にシャドウゲイトでの快挙。今、ビッグウェーブが来てる騎手といっていいのではないでしょうか。それに、あの独特のスマイルキャラ。むしろ、競馬の女神に愛される者として、ダービージョッキーの称号を得るのに十分じゃないか。そう思い直したのです。
私の今年の日本ダービー本命はヴィクトリー。三冠馬は生まれがたいが、二冠馬は生まれやすい。相手大本線はフサイチホウオー。ディープインパクトのダービーで絞って絞ってうまいこと三連単とれた、あのときの再現を狙ってみます。 そしてヴィクトリーには、「パドックでウオッカを公開レイプ」だとか「日本ダービー初のカラ馬先頭入線」だとか、そういった珍奇行動に走らぬよう願うばかりです。