『闇金ウシジマくん』4〜8巻

goldhead2007-07-22

・1〜3巻→http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20070709#p2
 続きが気になって、ブックオフへ。あったのは5巻と6巻。4巻が抜けている。4巻が欲しい。有隣堂へ。有隣堂には8巻があるのみ。8巻まであるのか。セルテの本屋へ。有隣堂よりこちらの方が品揃えがいい。買った、買っちゃったよ、残りも全部。
 それを会社に持ってきて、クーラーの下で麦茶飲みながら読んでた。仕事に来たのに。読んじゃったよ。ここに含まれている中では、単行本では未完結の「フリーターくん」編が一番来た。ちょっと事情を変えれば、宇津井は、宇津井家は俺と俺の無くなった実家そのものだ。これは来る。吐き気がしてくる。その事情のどっちがどうだったかとは言えない。同じだといってもいい。俺の実家にしたって、○○を頼って紹介された××の■■■に▼▼を★★してもらったんだから、『ウシジマくん』ワールドみたいなもんだろう? 宇津井がどうなるか知らないが、俺は引き返せない具合に歳を重ねている。板一枚下は地獄。セーフティネットは、もう無い。使い切ってしまった。ああ、ヘコー、ヘコーってなる。なってた。なってたら、ケータイが鳴って、「仕事がんばろうね!」的電話だったから、もう泣く。今日から俺は変わろう!
 ……って思ったけど、なんかアプリが落ちたついでにネットやってこうやってんだから、まあ、ホントに。ぬるい、ぬるい俺、「いつまでもそれがつづけばいいんだろうけどな……」。なにより、自信が、自信が欲しい! ヘコー、ヘコー。
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 漫画としてはなんだな、さらに絵が一般的になってきているな。能條純一みたいだ。でも、すぐ歪む。ちょっと誰の顔だ? みたいになる。でも、それがえもいわれぬ迫力でありリアルな醜さになる。そこがすごい。あと、「ヤンキーくん」編でひどい目にあったカップルの描かれ方あたりに、なぜか俺はつげ義春を見た。ああ、あと、「バイトくん」編の闇ね。
 話の方は、ワンテーマが結構長い。雑誌への掲載方式が変わったりしているのかもしれないが、「フーゾクくん」編にしろ、「ギャル汚くん」編にしろ、ちょっと袋小路か、という一歩手前くらいの感じ。ただ、このろくでなしたちが絡みに絡み合った逃げ場のない感じは、ジェイムズ・エルロイの胃の重さにも似ていて、これはこれでありだろうか。そこで、間にちょっと短めに入る「ゲイくん」編みたいなのが活きてくるか。
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 とか、なんか冷静に読めないよ、これ。続刊出たら買うだけどさ。
闇金ウシジマくん (8) (ビッグコミックス)