坂田健史vsデンカオセーン・カオウィチット

 坂田のV2戦。坂田といえば、今まで二度地上波で見ることができた。

 このたびの防衛戦の相手は、デンカオセーン・カオウィチット。以前、ランキングをつらつら見ていて、読み方がわからなかった選手だ。俺の読み方は正しかったらしいし(来日記事くらいでもカオヴィチットとかにしていたのもあったようだが)、ちょっと気になる選手だ。
 会場は……どこなんだろう、これは。屋外っぽいところだ。こないだの、川崎競馬場でのイベントでアナウンサーと内藤大助が「パドックで試合なんてどうですか?」「いいんじゃないですかね」とかやりとりしていたのを思い出す。
 実況はなんと亀田大毅戦で注目を浴びたTBSオールスターズ、新タ悦男鬼塚勝也佐藤修。まあ、ここで下げては、完全に前回の非を認めることになろうか(結果として、実況解説は無難。無難というか、解説無口だろって気もした。母性は感じられなかった)。


1R デンカオセーンの飛び込みからスタート。パンチが重そうに見える。坂田は樣子見スタートで、このラウンドは攻勢と手数のデンカオセーンかな? と思ったら右フックがアゴをとらえて坂田ダウン! すぐに立ち上がったが、波乱の幕開け。
8-10

2R いきなり坂田がペースアップ。攻めてすぐに取り返そうというのか。ここは坂田でいいのかな。
10-9

3R コンビネーションとかで坂田だろうか?
10-9

4R 後半は打ち合いになったが、前半はデンカオセーン優勢では。フック、アッパー、有効打多いかと。坂田から仕掛けるが、手数が少ないような。
9-10

5R ここは左ジャブ多く坂田
10-9

6R デンカオセーンが力任せに振り回してくる感じ。でも、お互いになあ。強引なほど打ってたし、積極的だからデンカオセーンで。
9-10


7R 民主党小沢一郎が辞任? やはり小沢は大連立に乗り気だったのだろうか? 分裂もあり得るか? 坂田、右目出血。ここも接近戦になるけど、お互い手が止まる感じか。どうしてもっていうなら、見栄えのいい右の入ったデンカオセーンで。
9-10

8R 半クリンチ状態で試合が進む。が、後半で離れてみれば、坂田の元気さが目立つ。
10-9

9R デンカオセーン、スタミナ切れか。坂田ペース。デンカオセーン、ホールドで注意。
10-9

10R ここは坂田のラウンド。デンカオセーンは棒立ち一歩手前に。これでは国王も生まれてきた娘のことを考える暇はない。スタミナの差が出てきた。
10-9

11R 序盤から坂田が仕掛ける。ダウン狙いか? しかし、デンカオセーンもクリンチから必死に活路を見出そうとする。これは強い挑戦者だ。
10-9

12R ホールディングでデンカオセーン一点減点。でも、このラウンドはデンカオセーンがよく動いていたようにも。
9-9

114-112で坂田、さあどうよ?

 三者三様でドロー、ドロー防衛! うーむ。でも、ジャッジの一人と結果は一致したな。中身はわからんが。後半ははっきり坂田ペースだったとは思うが、前半がようわからなかった。坂田が間合いを詰めてクリンチという場面が多かったが、詰めた後の展開が少なく、なんかドローつけたくなるようなところ多かったからな。もしもそこでデンカオセーンにつけていたら、逆もあり得たというところだろうか。いやはや。
______________________
 新聞紙面で公式ジャッジを確認(どうしてJBCのサイトとかでサクッと見られないのだ?)。マイ採点もいい線いってんじゃねえのって感じ。最終ラウンドの9-9という付け方もアリらしい。完全に採点で裏につけてしまったのが2R。公式+日刊スポーツ採点すべてがデンカオセーンに付けている。急に坂田が動き出したからつけたのだが、パンチ数も50対91とデンカオセーンが圧倒していた。
 しかしまあ、確かに日刊の見出しになっているように「減点に救われた!」結果なわけか。後半は圧倒していたので、自然に坂田勝ちと思いこんでいたところはあった。む、なんかひょっとして、選手が選手だったりしたら、疑惑の採点とか言われちゃうところかもな。ジムはジムだし。でも、あの反則は取って当然みたいなところもあったし、まあええことよ。