素晴らしい日本の野球

 昨夜の日本対韓国戦、七回くらいまではラジオ、その後はテレビで観戦した。まだ予選とはいえ、ここが天下分け目の決戦であることは否めない(野球でオリンピック出場するのが天下?……とか言わないように)。その決戦にふさわしい激闘であった。どきどきしながら見ていた。広島の選手が一人もいないのは寂しかったが、ジャパンを応援する気持ちに変わりはない。
 ……と、試合の話とともに、我ながらどうでもいいことが気になってしかたなかった。視聴率のことだ。テレビ局でも代理店でもない、一視聴者が気にすることではないかもしれない。だけれども、一野球ファンとして、ガンガン後番組を押しのけ、潰しながら放送し続ける野球放送、これが最近の巨人戦並の視聴率だったらどうしよう? 展開はすごいが、何せ長い……。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071203-00000919-san-spo

星野ジャパン韓国戦視聴率は最高43・5%

 と、まあこれはよかったんじゃないのか。関東平均23%。たぶん、悪くないはずだ。いや、別にいいんだけど、やっぱり、万が一、代表戦すら地上波に捨てられたら、悲惨やし。そういう意味で、今のところきちんと毎週放送してくれている競馬は、JRAがスポンサーになってるってのはあるけど、ファンとしては恵まれているってことか。
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http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/107354/
 韓国のメンバー表問題。これはちょっと理解できない。憤りとか嘲笑とか以前に、わからんと思う。もしもそんなことして、負けたら超悲惨じゃんって。普通に戦って負ければ、正々堂々たる敗者として扱われるだろう。けど、負けちゃったら、もうセコイ真似した上に負けるという、少年漫画的ちんけな噛ませ犬、踏み台扱いされてしまう。その大恥かくリスクの大きさったら……。
 と、思うのも「恥」を重視する文化内で育った人間の発想だろうね。このあたりの感覚は、文化の数だけ存在するもの。日本人が考えるスポーツマンシップアメリカ人の考えるそれに差異があったりというのは、シーズン中にだって目にできる。
 などと相対化しつつも、やっぱり(こっちから見て)セコイ相手に勝ったってのは気持ちいい。この気持ちよさをあえて否定することもないだろう。国と国との戦いという側面もあれば、この場に限って相互理解なんて隅に放っておけ、というぐらい。不利や理不尽を押しつけられながらも、けなげに戦い、勝利する日本、その気分にちょっと酔うくらいはいいじゃないかって、ね。
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 あとは台湾戦。韓国より力は劣るだろうが、フィリピンのように安心していい相手では決してないだろう。135試合もするなら、日本が勝つ方に全財産賭けたっていいが、1試合だとあんまり賭けられない。何はともあれ、健闘を祈る。