内藤やったー!

 今朝のことです。職場でこんなことを言われました。「内藤さんの試合見たよー、内藤さんと、えーと、ポンスケ……ポンスケ!?(笑)」……、「いや、ポンサクですよ」と言ったらさらに大笑いされました。すまん、ポンサクレック。しかし、普段ボクシングをあまり見ない人も見たのですよ。世間的にも視聴率はよかったようですよ。

 内藤がタイトルを防衛した8日のWBC世界フライ級タイトルマッチ(TBS系)の平均視聴率が、関東地区で26・3%だったことが10日、ビデオリサーチの調べで分かった。瞬間最高視聴率は試合直後の判定の出る時で35・7%だった。亀田戦以外のボクシング世界戦では久しぶりの高視聴率になった。

http://www.nikkansports.com/battle/news/f-bt-tp0-20080310-333781.html

 テレビの視聴率なんて、ボクシングの本質に関係ない。ボクサーの本質に関係ない……のかもしれませんが、ないよりあったほうがずっとずっといいでしょう。とくに、本質を伴っているボクシングやボクサーに世間的な値打ちがつくのが、悪いことのはずがないでしょう。伴っていないのに、妙な値打ちのついたボクサーについては、あえて名前を書くまでもないでしょう。いや、だからこそ、この内藤の二つ目の勝利(試合は引き分け判定だったけど、内容と防衛から勝利といってもいいでしょう)に賛辞をおくりたい。そして、これでまたボクシングが地上波で流れる機会が増えるとなれば、にわかミーハー地上波乞食にとっては嬉しいことこのうえないのです。

 WBC世界フライ級王者の内藤大助(33=宮田)が「極貧生活」から完全に別れを告げる。前王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)と引き分けて王座死守から一夜明けた9日、都内で会見。家賃約8万円のアパートを出て、持ち家を購入する考えを明かした。

http://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20080310-333546.html

 そして、内藤さん曰く「後輩たちが頑張れば家も買えると思ってくれれば」と。頑張りがかならず収入として報われるとは限りません。むしろ報われない人の方が大大大多数でしょう。しかし、頑張りの末、世界王者という栄光を掴んでなお、あまり恵まれないのでは救われない。もちろん、世界王者といっても世の中いろいろありますが、少なくともWBCの世界王者ともなれば、家の一軒や二軒建ててほしいと思うのです。私はボクシングにカネを落とせない、地上波放送、ネット情報頼りのにわか興味持ちにすぎないのですが、私よりさらに興味のない人に内藤の話をして、ポンスケの話をして、少しでもなにか力になっているような可能性がわずかにでもあれば、嬉しいと思う。
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