プチ株難

 ちょっと前に損切りしたいむね書いたけれども、いざ今日のように下がっている場面に出くわしてわかった。損切りできないのは、なんとなく上がる願望だけじゃないと。それはもう、プチ株のシステムによる。カブドットコム証券のプチ株(たぶん、ほかの単元未満株も)の売買は、成り行きで前場後場の二回のみ。わずかなプラスで利食い千円としようとも、あなた、成り行きだからどうなるかわかったものじゃない。ある程度まとまった利でなくては食っても仕方ない。
 ……って、利確の話じゃん。損切りなら、もう終値とかで目つぶって行くしかない。翌日プラスになっててもしゃあないし、切った損すくなくてよかったというところ。なのだけれど、手数料を考えると、なーんか無駄多そう。
 というわけで、やっぱりプチ株のたぐいは、株入門ツール的な面が大きいのだろうか。少なくとも俺には、おおいに勉強になった。これがたとえば、シミュレーションなどであったら、あまり勉強にならなかったろう。ましてや、本や何かを読んだだけでは得られないものだ。
 しかし、たとえば、もうちょっとまとまったお金があって、ある程度中長期に、とか、るいとうで、とか、そういうのならば、投資としてメリットもあるだろう。ただ、俺の種銭どうもそうはいかん。さあ、どうしたものだろう。何銘柄かあるものをまたバッサリやって、二つか三つ、ある程度まとめて、じっくり持つか。いっそのこと、低位株で単元にするか、プチ株でプラスが出ているものを単元まで買い増すか、それとももう株やめて投信をコツコツ買っていくだけにするか。
 まあ、正直なところ、どうでもいいのだけれど。
 一攫千金を狙っているわけでもなければ(そうだったらもうちょっと種銭かき集めてFXとかやるのだろう)、老後の資産をどうたらというわけでもない(そういう次元の収入は無いので)。小銭を投じて、ちょっとでも増えたら面白い。まあ、馬券程度のことだ。ただ、株式とか経済とかのほんの一部に触れられて、そこをわずかながらに知ることができたのはよかった。やはり身銭を切ることは勉強になる。もちろん、勉強というのは教科書的勉強の範疇に入るもので、勝ち方うんぬんではなく、ね。