オープン戦の語源について

「ナイト・ゲーム」を「ナイター」といったのと同じく、「オープン戦」も日本製の野球英語であるようです。おそらく新聞記者がペナントレース開幕(オープン)を間近にひかえた準備試合、という意味で創り出したのでしょう。

http://www.npb.or.jp/qtaro/topic20010109.html

 和製英語「オープン戦」。NPB公式サイトに載っているこの推測はどうだろうか。あまりしっくりこない。開幕からオープンという言葉に至ったとするならば、「開幕戦=オープン戦」のイメージではないのか。オープニングゲーム、オープン戦、その意味で違和感がない。
 むしろ、ゴルフやテニスなどで使われる「オープン」あたりでは。って、ゴルフやテニスのオープンの意味は……プロアマに制限無く門戸開放みたいな感じらしい。しかし、日本のオープン戦はどうか、社会人や韓国のチームと交流するのは「練習試合」。オープン戦の方は公式試合のはずだし、そういうオープンさはない。まあ、セ・リーグパ・リーグがやり合うくらい……って。

 となると、セ、パ両リーグが誕生した1950年(昭和25年)以降に、当時の流行の最先端のセンスを持っていた野球記者が「オープン戦」という言葉を作ってくれた、と推理できるのです。

 となると、分かれてしまった両リーグがともに参加する試合だから「オープン戦」と推理するのが自然じゃないだろうか。俺の中ではそういうことにしてみるが、どんなもんだろうか。