立花伸の転身(注:元ゆーとぴあの人の話ではありません)

 調教師には、現大井競馬所属で、91年東京ダービー(大井、アポロピンク)など数々の大レースを制している鈴木啓之騎手ら計6名が合格。調教師補佐には計5人が合格した。いずれも08年6月1日付の免許となる。合格者は下記の通り。

http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=28424&category=B

 鈴木啓之は置いといて、「ら」に入ってる立花伸の話をしたい。

 立花伸は思い出深い騎手だ。俺が大学に入ってまだ希望に満ち溢れていたころ。いや、大学をドロッパウトしてニートしていたころ? まあ、たしか夏の、大井競馬場だった。「とにかく大井のダート1400は内枠有利だ」ということで、内枠の逃げ馬、近走二桁着順の人気薄の馬から、馬単、たしか馬単を総流ししたのだ。そうしたら、見事に4万馬券になった。200円買っていたから、8万円にもなった。財布がふくれた。その時の一着の馬……だったろうか。ひょっとしたら、一着はそれほど人気薄でなく、総流しの中の立花伸が引っかかったのだろうか? よく覚えていない。馬の名前も忘れてしまった。netkeibaのデータベース、レース検索に関しては中央のみで、騎手近走成績を十年前まで遡ってみても、アテがなさすぎる。しかし、ともかく馬単4万馬券の鍵になった男が立花伸であったのだ。それ以来、ヘルメット被ってつるんとした顔立ちが、一見女性騎手にも見えたこの立花を、多くは父親の厩舎の馬に乗ってくるこの立花を、馬券のヒモに、大穴希望のヒモに入れたこと数え切れない。今現在ですら持っている習慣といえる。が、それに応えてくれたことは、たぶんない。あれっきりだ。俺にとってはあれっきりであって、あれっきりだけれど現在進行形。はっきりいって、父親が調教師であるらしいということ、勝負服の柄が的場文男っぽいということ、そのくらいしか知らないのである。そして、なんとなく引退は惜しい気がするのであった。

 ……名前を見て記憶の何かがうごめいた二頭。しかし、戦績を見るに俺の大穴に該当するものはなかった。つーか、四万馬券って馬単でもなかなか出ないな。しかし、金額については間違いないはずだが。
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 鈴木啓之は、俺がはじめたころから「乗れる騎手」の箱に入っていた。ただ、腕っ節の強いタイプという印象はなく、どちらかというと、勝負服の色がやけに薄いときがある、というタイプ(どういうタイプだろうか)。
 しかし、だんだん南関東の騎手も入れ替わるなあ。俺が見始めたときは内田博幸なんて二番手グループだったもんだし、戸崎圭太もアンちゃんだったよ……。