新しいMacintoshに引っ越す。OSX同士ならば引っ越しが簡単なはずだ。Ethernetでつなごうとすると、前のに何かインストールする必要があるので、外付けHDDのFirewireを引っこ抜いて差す。転送に一時間かかるという。俺は本を読んで待つ。Welcome to 新しいマック。が、立ち上がって現れたのは、外人墓地で撮った陰気な写真を背景に、アイコンが雑然とならぶ汚いデスクトップ。ああ、なにもそこまで転送しなくてもいいじゃないか。新しいMac、新しいOS、そんな雰囲気を……。
というのも筋違いだろう。移行にかかる時間を最低限に、そして移行による煩瑣な処理をゼロに近く、その凄み。Adobeのライセンスもクリック一発。ATOKもそのまま使える。この日記に対するCookieすら口移しだったから、アクセスしてみりゃログイン状態。メーラーの中身もさっきあっちで見たままだ。えらいことだよ、これは。あとは新しいアプリを入れて、帰ろう。徹夜のつもりだったが、いつの時代の話だということだ。
