子供はうまく遊べない/27時間テレビをわずかに見た

番組内で、ビートたけし(61)がさんまの愛車にペンキで落書き、その車で若手お笑いタレントを追いかけ回し、勢い余って今田耕司(42)と接触しそうになる過激な演出もあった。

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2008/07/28/09.html

 本当なら27時間テレビのくだらなさに20時間以上付き合いたい俺なのだけれども、今年は土曜も日曜も出社という事情あいまって、ほとんど見ることができなかった。というか、「あれ? やってるの?」という感じであって、事前宣伝が少なかったのか、このところあまりフジテレビを見ていなかったのか。
 というわけで、見られたのはわずか。深夜の明石家さんま大竹しのぶ(おもしれー)。鶴瓶の終わりと中居君の始めあたり。そして、上のビートたけし
 で、記事では「勢い余って今田耕司(42)と接触しそうになる過激な演出」とあるけれども、俺が見る限り「たけしが車を今田にぶつけた」だったのだけれども。なんかひさびさに、テレビの生放送のやばさを見た気がしたのだけれども。
 でも、どっかしら乗り切れてねーなーって思ったのも確か。今田が次コーナー(CM明け、アップで顔出てきたときは笑った)で「大人がバケツをぼくに手渡したんです」みたいなこと言ってたけど、今の子供はうまく遊べねーよなあ。誰か若手が漏らしてた「今、2008年ですよね!?」ってことだよなあ。規制が厳しくなったって言われる現代ッ子、大人がお膳立てして、「ほら、たけしさんと遊びましょう」って言っても、いったいどうしていいかわかんねーみたいな、そうなっちゃうよな。吉本の芸人が多かったからかなー。
 ホリケンが無謀なタイミングで飛び出したのは、今田あたりがけしかけたのかもしれないけど、もっとほら、ドリフのてんやわんやのオチのシーンみてえな(たとえが悪いかも)、そんなドタバタに発展するべきだったんじゃねえのかとか。で、どうも落ち切れてないところで、たけしとしても車暴走させなきゃみてえな、岡村の車落とさなきゃ(さすがに落ちないようになっていたとは思うけど)、みてえな。
 いずれにせよ、あのときのたけしは面白くて、しかも怖かったよ。「ひょっとしたら、本当に人を轢きかねない」って怖さ、北野武の映画みてえな、そういう緊張感さー。まあ、思い込みすぎなんだけれども(この番組でずっとたけしが出てたのも見てなかったし)。そういうところに上手く絡んでいくのは、軍団とか、ダチョウ倶楽部、ダチョウがいればもっとよかったかな。でも、子供にがんばってほしかったけどなー。それとも、あんまりあの場に居なかったのかな?
 しかし、たとえばナイナイの岡村、岡村隆史君、もっと激しくリアクションしてくれ。いや、向いてない、そういうタイプじゃないんだろけどさ、明石家さんまの過去のブロック芸を分析してるんだったら、せめてその筋書きくらいなぞれー。それとも、中途半端にキッチリペイントされてるの見て、ちょっと困ったんかなあ。
 でもま、しゃーない。テレビは今と昔で違うんだろうし、縦割り的にそれぞれのグループがあって、それの外と一瞬にしてよく絡むのは難しい。むしろ、その危うさにああだこうだ言うのもお茶の間お笑い評論家気取りの楽しみなわけで、また来年やってくれ。来年は見たいと思う。それじゃあ。
関連______________________

 2005年と2006年の感想は見つかったが、去年についてはまったく触れていなかった。香取慎吾西遊記絡みだったらしいが、そういえば見覚えがない。