帰宅してテレビつけてやっていたのがこの番組。司会がダウンタウンということもあって、後半一時間だけ見た。見たといってもネタの部分が中心で、回想や親子エピソードの間はピーマン切ったり、キャベツ切ったりしていた。
一番最初に見たのは品川庄治の品川の方の母子漫才。なんというか、なるほどなかなかにこれは際どいというか、きつい企画のようにも思える。なまじっか面識のあるであろう、相方の方のリアクションも見物である。品川といえば家がいわくありげな話をしていたが、なるほど母親が成金風でそんな感じではあった。
しかし、続いて出てきたオリエンタルラジオの眼鏡の方の母親。これが平野レミ的にテレビ慣れしている雰囲気(実際には初登場なのだろうか?)の持ち主で、ネタの武勇伝の方もほぼ完璧なリズムでこなしてしまったのだから驚く。本気でちょこちょこテレビ出たがってるんじゃないだろうか、などとも思ってしまうが、いやはや(そういえば彼らのやんごとなき武勇伝、テポドンのおかげですっかり忘れられたという印象。これが売れている芸人の引きの強さだろうか。いや、彼らがミサイル引いたわけじゃないけれど)。
続いて「プロ」と呼ばれるFUJIWARAの原西のおかん。この強力なおかん、あまり詳しくない俺でも何度か見たことあるくらいで、やはり強烈。それでもって、それとキスしてしまう芸人根性はたいしたものだが、はっきりいってどちらかというとちょっとドン引きした(そういや、なにかの深夜番組でそういうコーナーあったっけ)。
このプロの後は厳しいかタカアンドトシ。しかし、いつものパターンで「欧米か」のツッコミ連呼で、これはこれで面白かった。一発、妙なタイミングはいって、ああいう偶然は好きだ。
で、ブラックマヨネーズの顔がぶつぶつの方(そういえばこの番組、芸人の紹介写真がやけにみな古く、相方の方はふさふさだった)。このおかん、というかお母さんがやけに上品な見かけ。そういえば以前、やりすぎコージーで看護婦だとかいう話出てたっけ(id:goldhead:20060314#p1←手術に立ち会って即ゲロ)。で、これがまたすばらしく意外なところで、完全な漫才口調。ちゃんと看護婦ネタまで折り込んで、きちんとしたネタになってる。結局このコンビが優勝したけど、納得の結果。はじめは「大阪のおばちゃんのポテンシャルは高いな」と思ったものだが、「有名な原西のおかんに勝つために、まじめに漫才を仕込んだ」というのだから、M-1を正統派の漫才でさらっていったブラマヨの本領発揮といえよう。
うーんしかし、芸人も親子同伴の時代か、笑いまでお母さんに頼らなきゃいけない時代なのか、とも思ってしまう。いったい、こんなことをはじめたのは誰なんだ、というと、松本人志とその母秋子ということになるのだろうか(ビートたけしの母は……テレビには出てこなくて、エピソードだけだっけ?)。まあ、面白ければなんでもいいか。こうなると、芸人の母親がひな壇に並んで、明石家さんまにいじられる光景なども容易に想像でき(もうやってるかもしれないけど)、「早く私の出番は来ないかしら」とてぐすねひいて待っている芸人のおかんやら、「うちのおかんなら俺よりブレイクできる」と思うような芸人やらもいるんじゃないかと思われ、まあ、何がどうなっても驚かない。