検索ちゃんのネタ祭りを見た

 検索ちゃん、金曜の夜更けにだらだら見るに好きな番組なのですが、たまに思うことがあるのです、「伊集院、ここくらいはもうちょっと黒くていいんじゃね?」と。まあまあ、私のほかにそう思っている二十代女性もいるようでしたが、いやはやコント、爆笑問題の田中とコントをやると思ってもいなかったので驚いた。なんというのでしょう、ちょっとドキドキしながら見ていました。「すべりませんように」と。
 そういうわけで、なんだかんだいって、やっぱり自分はあの痴豚さまびいきでしょうがないのだな、と思ったわけです。リスナーと呼べるかどうかあやしい程度にしかラジオも聞いていないのですが、やはり自分の中である種、信頼の置ける存在、確固たる存在なわけです。ほかにこういう風に思える人というと、えーと、たとえば西原理恵子とかそのあたりでしょうか。あるいは、松本人志にもそういうところがある。
 そうだ、今夜は人志松本のすべらない話スペシャル。その事前番宣特番を深夜放送していましたね。総集編みたいなものかとビデオをセットし、冒頭だけとりあえず見ました(今朝ビデオを見返したら、木村祐一車屋の話、キクチが「会社辞めます」って言ったところで切れてたんですが、どうにかならないですか?)。そこに、一瞬だけ伊集院光が出ていましたね。ほかの出演者と同じく、逃げたい、と。そうだ、伊集院が出る。これはけっこうドキドキするものですよ。出るに当たって伊集院がどんなことを話したのかは、弟からちょっと聞いた(なんという駄目兄弟)のですが、まあこれもちょっと身びいき気分のものにとっては「すべりませんように」となってしまう。
 そうだ、汗ですべる最新型デブのコントの話でした。どうでしたか、まあ、なんというか、白い方の、ゴーマー・パイリッシュ(微笑みデブ的)なデブキャラでひっぱって、最後の方の打々発止のやりとりは、さすがの言葉の回転という感じがしました。たまにはこういうのも見てみたい、という気がしました。
 途中からだったのですが、ほかにもネタやっていましたね。千原兄弟のエロ単語キータッチネタ、これたぶん今年の正月あたりに見た覚えがあるのですが、やっぱり面白い。要素としては二つを行ったり来たりするだけなんですが、なんでもない方の間の取り方がぜいたくでいい。それに、千原シニアの微妙な表情の演技がいいのです。あとは、土田と東の他人ネタ。知ってる人向けというあたりでしょうが、責任転嫁感丸出しで、正直いって好きです。それとあと、品川庄司、これはいまいち。逆に次長課長の外人ネタはこなれていてよかった。
 と、次長課長のネタ後トークにちょっと出ていたんですが、「かっこいい〜」って声援とかどうにかなんないですかね、あれ。ほかの演者のときにもあったんですが、ちょっと幽霊ネタの話はじめたら「え〜」(怖がってる声)、有名人とどうこうネタの話で「え〜!」(驚いてる声)、みたいなリアクション。ありゃあないでしょう、そりゃあないでしょう。あんたらが今見てるのは漫才でしょう、コントでしょう。それじゃあやってる方はやりにくい……かどうかは、わかりません。ただ、その声の主たちと横並びの客として見たとき、ちょっとそれはどうかと思うわけです。変な所で変なリアクション聞こえてきたら、こっちが漫才に入っていきにくいでしょう、と。
 それにしても、ああいったリアクション、声、あれはなんなんでしょうか。テレビ上の演出、すなわち笑い屋のおばちゃんみたいなもの? ……とは考えにくい。笑い屋のおばちゃんだったら、きちんと笑うべきところで笑うはずだ。やっぱり、ファンの純粋な感情の発露、というか、動物的反射というか、いや、ちょっと想像しがたい。もちろん私、客席と演者とが一体となって、なんかその時だけの空気が生まれたりすることってあるんじゃないかって思うわけです。ボケと突っ込み時以外はシーンとしとけ、とかいうわけじゃあない。でも、あれは、ああいう変なリアクションは……、と。
 まあ、しかし、たまーにテレビでしかお笑い見ない人間が何を言う、何を偉そうに、と。ライブとか行ったことないですものね。それだったら、ああやって番組観覧に応募するファンの方が偉い。それに違いありません。それでえーと、とくになんということもなくここまで。