星野ジャパンは大丈夫か

星野ジャパン初戦は瞬間最高38・1%

http://www.sanspo.com/beijing2008/news/080814/oaa0808141159012-n1.htm

▽やはり俺もテレビ観戦。まだ地上波の土俵際で頑張っている野球の日本代表戦ともなれば、このくらいは行ってほしいもの。
▼しかし、やっぱり野球はとっつきにくいスポーツだな、と不思議にそう思った。たまたま教育テレビでやっていたせいか、このところいろいろの競技を見る機会が多かったせいか、なんとなくクリケットの試合を観るような目で見始めた俺がいた。
▽たとえば、競走や競泳なら、だいたいそういうスポーツの無い文化の人が観ても、やってることはわかると思う。はやくゴールすればいい、と。体操なども、細かい採点基準などがわからなくても(俺も知らないけど)、これも何かアピールしているとわかるだろう。サッカー、サッカーはどうだろうか。なんとかボールをあの枠に押し込もうとしているのがわかる……かな。
▼しかし、野球はどうだろうか。野球完全無知の人が、野球の試合を見せられて、ルールがわかるだろうか。そして、その中でプレイする選手たちに魅せられるだろうか。これはちょっと難しい。
▽でも、どうだろう、野球中継を一試合見せて、その中からルールを説明してみてください、と。こういうテストをしたら、どういう結果が得られるだろうか。表示によりけりだが、アラビア数字が理解できれば、けっこうなヒントになりそうだが。ただ、すべてが暗黙の了解の上で進む草野球など、魔術的儀式に見えるかも知れない。いや、俺は野球のルールは魔術に近いと思っているのだけれど。
▼アフリカ野球友の会のサイトで、以下のような記述を見かけた。

 野球はルールが複雑で、理解するのは識字率の低い地域ではよりいっそう困難といえますが、三角ベースから入れば、1日でルールは理解できますし、それでいて野球の醍醐味をしっかり味わうことができます。

http://www.catchball.net/vision/vision4.php

▽まあそうだ、中継を見せてどうのこうのは実験にすぎない。やるのが手っ取り早い。そして、サッカーの簡単さと野球を合体させた三角ベース(キックベース)、これは強い。しかし、これが普及しすぎて、三角ベースがオリンピック種目になったらどうしよう? プロサッカー選手が思いっきりやったら、試合にならなそうなので、投げる側の工夫や、球場のサイズなどを考えていかなければならない。
▼星野ジャパンの話だった。
キューバに敗戦した後の後出しジャンケン承知で言うが、心配だ。何が心配って今さらだけど「星野」ジャパンであることであって、田淵幸一山本浩二というか、タブチとピーコに仙一さんなのが不安だ。この取り合わせは、オールジャパンの指揮官というより「三馬鹿」、「珍道中」の方が似合うのは言うまでもない。今さらだけど、もしも私が神さまだったら、こんなスタッフを選ばない。
▼人数の割に怪我人が多いのも不安だ。だいたい隠していた怪我が発覚するのは、準決勝とか決勝というのがセオリーのはずだ。そういう段階で初めて「陰腹を切っていた」、「実は目が見えなかった」などという事実がわかるべきであって、初戦から「脚が痛いけど代走拒否」というのは、いきなり追い詰められすぎである。
アストロ球団 (第1巻)
▽あと、定員やその他兼ね合いから理想のメンバー選出は難しいのは承知だが、どっちつかずのメンバーという気がする。ビッグボールをやるのかスモールボールをやるのか。あと、中継ぎを分業の一つとして見ていないのではないか……とか。
▼でも、田中将大は中継ぎ、抑えやれそうだね。ノムさんもできるって言ってたっけか。酷使で潰されないよう。
キューバは強かった。あのスイングスピード、そして外に落ちる球にも食らいついてバットを半ば投げ出しながらヒットにするテクニック。野球ばっかりやってきた、野球馬鹿どもだぜ。考えてみれば、オリンピックから野球がなくなって一番ショックなのは連中かもしらん。でも、日本だって野球馬鹿の国だ。決勝トーナメントでは譲れないぜ。まあ、出てくれると信じているよ……。