「買わなきゃ」というのがずっと引っかかってて、ようやく買ってみたら一年経っていて驚いた。それでもって、デビューアルバムの『耳鳴り』もものっそい激賞していたのだけれども、この『生命力』も大変いいと言わざるをえない。はたしてこのバンドの対象が俺のような人間かどうかというのはよくわからないが、このかっこいいロックにはしびれる。ボーカルのかわいらしく、不安定で、それでも力強いさまもいいけれども、全体的にさ。ギターとベースとドラムと。ねえ。
「世界が終わる夜に」。とくに一曲だけ挙げるとすればこれか。「しまった! もう世界は終わっていた」/「わたしが神様だったら、こんな世界は作らなかった」と。それでも、それでも。これだけの歌詞、音楽ってのはそうそう出てこないぜって思う。馬単でここから2番の「Make Up! Make Up!」へ一点勝負。でも、全部いいっす。