小沢一郎の今回の件に関する俺のいまのところの脳内はこんなことになっています

 一昨日の夕方だったか、第一報はネットで知った。「あれ? 大問題じゃねえの? この局面で、野党第一党の党首が?」って思った。でも、職場のラジオはFMであって、いまいちことの重大さがよくわからん。俺は古い人間だから、2chとかブクマでは、いまいちニュースの大きさを体感できない。やっぱりテレビ見なければわからん。が、その日も昨日も帰りがおそく、ニュースがどのくらいかわからなかった。ただまあ、ワイドショーと、あとやっぱりネットの記事もいろいろ読んだ。そのあたりがミックスされて、こんな風に理解している。今のところ、俺の脳内(なので、ソースはあちらこちらで、なおかつ自分の妄想込み)。
 今回の献金は「表の献金」。それ自体が闇献金ではなく、全部記録され、公表されている。何が問題なのか。それは、企業からの献金が実体ではないか、ということのようだ。その迂回方法。で、小沢が収支に関して完璧と自信があるようだ、民主党の若手などもそれには自信がある。というのも、おそらく、潔癖、清潔という意味ではなく、元の役職から、金丸信の裁判から、その線については知り尽くしている。そういう意味で。そう見た方がいいか。そして、今回のような迂回献金のようなものは、他の政治家も、与党の方にもやっているようだ。西松建設からということであれば、同罪と見てもいいようなので、そのあたりが小沢だけというのは変だ、国策捜査だ、などと言われることかもしれない。今回の件で言えば、小沢の献金が突出している。たとえば、あくまで小沢目的だとしても、他の国会議員にタッチしておくことで、それがバリアになるような、そういう意味があったりするんだろうか。いずれにせよ、たとえば田中角栄金丸信ラインからの因縁というものがあるかどうかはともかく、東京地検特捜部が、なんか小沢おもしろくねえって思っているというか、おもしろいつまらないではないのだろうけれど、ともかく狙ったと。狙った以上、なんか証拠がある。「実際は西松からのだよ、っていう認識」についての証拠があるようだ。少なくとも、西松建設側のやつをゲロさせるのは簡単そうだ。じゃあ、逮捕された小沢の例の側近、大久保隆規はどうなのかというと、たぶん小沢からすれば、絶対に吐かない、吐かされない、そういう自信があって、あんくらい強気の会見なんじゃねえのって。でも、なんか物証? 請求書とかあったらわかんねえよな、とか。それで、これでこういう捜査することの妥当性? みてえな。微罪だろうとグレーだろうと、まあそりゃ法律の前に、これはねえよってもんは対応しなきゃいけねえ。でも、たとえば、それが国の政治に大きく影響するような局面で、突っ走っていいのって考え方も、あるだろう。下手すると、それはもう、すごすぎ権力であって、東京地検特捜部というのがこの国一等の権力であっていいのかって、そりゃあもちろん、どこまでも法という、司法という、そこんところと照らし合わされるわけだけれども、まあそれでともかく、やはり政治性というか、結果的に政治性を発揮するということについてはどうか。たとい、裁判で無罪を勝ち取ろうとも、逮捕が大ダメージというか、致命傷に近い99.9%社会なのは現実だし。それと、やっぱり同じ手口が横行しているというのならば、小沢以外もやらなきゃ、ちょっと筋が通らないような、そういう声もあるだろうし、実際に自民側からもなんか出てくるんじゃねえかって話なんかもありそうだ。
(昔、小沢と菅直人が藤沢に来たときの写真。遠かった)
 ……というのが、こんな感じにごっちゃと詰まっていて、「じゃあ、お前は公設第一秘書の逮捕が妥当と思うの?」とか、「小沢一郎を支持するの?」とか言われると、まあわからんとしか言いようがない。ただ、俺には政治がわからんが、小沢はおもしろいと思っていた。裏切り者だからだ。正義の組織を抜けて悪の団体のボスになったか、あるいは逆に悪の幹部だったのが正義の味方になったのか、そのあたりはまあそれぞれの支持者がそれぞれ見ればいいことだろうけれども、ともかく俺にとっては、寝返った、いや、経緯としては正確じゃないけれども、今の構図として、そうなっているのがおもしろいというか、自民の手の内なんて見透かしているぜ、というような、あるいはもう一番昔の自民党っぽいやつが、反自民頭目になっているというところが好きだ。それで、その、すっ飛ばした経緯における、どちらかといえば理念優先で数ガンガン減らしていった自由党のころの自由さがおもしれえって思ってて、なんか民主でいろいろなものに迎合していらいらしているような小沢もおもしろいんだけれども、じゃあたとえばお前は小沢の理念を知っているのか、それを支持するのかと問われれば、そこんところは答えようがないというか、知らないというか、わからんというか、考えれば考えるほど俺は政治に対して空っぽだという穴が見えるばかりであって、でも、なんとなくこうやって、政局を戦略ゲームかなにかのように、あるいは群像劇のように見るのは好きなのであって、うーん、なんとももうしゃあねえところであって、たまにはこうやってはき出してみるが、はき出してみたものの脈絡のなさに唖然とするが、このゲロの中にもなんか見つけられるかもしれず、とりえあず言葉にしてみるとかで、なんとかやっていこうと思います。おしまい。