このごろこのあたりぶっそうね2009梅雨


※写真はどっか知らないところです。

 朝、事務所の上に住んでるおばあちゃんとうちの社長が立ち話してて、やけに長えからなにかと思ったら、二つの事実が明らかになった。
●半月前くらい、このビルの上から、隣のビルとのすごい狭い隙間に落ちて死んだ人がいる。
 ……えー、なにそれ。ここと隣の隙間って、ほら、忍者が両手両足突っ張って、うんしょうんしょって登ったりできるような、そんなスペースしかねえよ? どうやって、そんな器用な。つーか、その距離で人が死んでいて、事務所の誰も気づいてねー。いや、たしかにお巡りさんやパトカーがこのあたり駐まってるのは多かったけどさー。んでも、殺人だったらさすがにここに話聞きにくるだろうし、自殺かー? 自殺って、もっとなんちゅうか、あんまり隙間に落ちないようなイメージあるんだけれども。ひっかかるって。なんか、わかんね。

●この間、このビルの住人がそこの角でひったくりにあい、なおかつ、一週間後に空き巣に入られた。
 ……で、どうも、お巡りさんがたくさん来てた理由がもう一つあって、それがこれらしい。同一犯とか関係があるとかはわかんねーけど、確率的には、なんかひったくった物から住所とか割り出したとか、そういうのあるのかもしれねー。で、その人がお巡りさんに「なんでこんな古いビルに」って言ってみたら、「新しいビルは防犯とか鍵とかしっかりしてるから、狙わないんだよ」だってさー。あと、定額給付金の封筒も盗まれたんだけれども、中に入ってた「寄付のお願い」だけ、テーブルの上に残されてたんだってよ。
 まったく、あれ、油断も隙もねーなー。俺の自転車が、今までライトの電池が盗まれただけってのは、幸運中の幸運なんじゃねーのか? まったく、やれやれ、とりあえずサドルバックつけっぱなしだったの取り外したよ、梅雨で、なかなか乗りにいけねーしな。