度付きスポーツサングラスを作る〜RUDY PROJECT EXCEPTION〜

スポーツサングラスを作りに

　白フレームにブラウンレンズのチンピラ風味サングラスを紛失。メガネをなくすのは初めて。自転車にサングラスがないのは何かと辛い。購入を決意。ATMから福沢諭吉先生三枚を引き出して、財布に詰め込みメガネ屋へ。もしもこれで作れなければプリントアウト、買うにしてもプリントアウト。俺の自転車は四万円台、不相応。普通のサングラスか、普通のメガネにクリップ・オンするタイプ、これを予備の候補。
　みなとみらい、ジャックモールの方、いつもの店へ。ここで取り扱いがありそうなのは下調べ済み。下に無印良品、同じフロアにモンベル。一本、二本、三本、くらい作ったか。「度は？」、「前と同じで」で済む。メガネに金はかけたくない。メガネはたくさん欲しい。店員は韓国の人。日本語はぺらぺら。
　スポーツサングラスコーナー物色。コーナーは小さいが、何種類もある。カタログ冊子がおいてあるので、めくる。自転車をフィーチャーしたページもある。すごい、自転車だ。まさに、これを買えば間違いがないんじゃないのか、となる。
　愛想のいい、女性の店員さんがくる。「いろいろな種類があるみたいですが、何が違うんですか？　自転車用に作りたいんですが」……と、その後、丁寧に説明してくれる。はっきり言って、このあたりのやりとりは、再現できないというか、うまく説明できない。覚えきれなかった。ただ、結果として、「色つきレンズに度を入れるのは金がかかる」、「偏光、調光レンズは金がかかる」、というあたりであって、まあ、俺が金のことばかり聞いていたような気もするが。で、一番フィット力があるとすすめられたのは、なんだっけな？　アディダスだっけ？

RUDY PROJECT JAPAN（ルディプロジェクトジャパン） | 1985年イタリアで創設されたルディプロジェクトはヨーロッパで絶大な人気を誇るスポーツサングラスブランドです。特に自転車競技やトライアスロン、マラソン、ゴルフ、野球などスポーツ愛好家に絶大な支持を得ています。また、度付きレンズに対応できるモデルも豊富です。 30年以上に渡って、ルディプロジェクトは常に技術革新につとめ、プロ選手から週末アスリートまで幅広くサポートしています。……複雑だよね。俺も覚えきれないよね。

　でも、なんか、名前に見覚えのあるルディプロジェクトというのに惹かれる。それも何種類かある。その中で、エクセプションというのが……普通のメガネの上にカラーレンズをクリップ・オンするような形。カチカチカチと跳ね上がり、また、カチッとカラーレンズの取り外しもできる。なんかわからんが、このギミックいい。装着してみても、そんなに重さを感じない。それにフィット感。あと、値段も範囲内。レーシングレッドという、ピンク色のレンズも入るという。たしか、前に立ち読みした自転車雑誌のサングラス特集によれば、ピンク色のレンズがオールマイティ、初心者におすすめなのではなかったっけ？　いや、今思えば、ずばりこのレンズを推していたのかもしれない。まあ、いい。最後に値段を確認して、「これください。フレームの色は、青で」。自転車のフレームとタイヤの色に合わせる。ほかに、もっと自転車用のモデルというのもあったが、これでいい。グレーのレンズもサービス？　もしくはデフォルトでついてくるようだ。
　実のところ、ほとんど時間かかっていない。なんか、フラッと来てフラッと買った、という感じに近いか。いや、金のことばかり気にしていたし。でも、予算は大切だよね。その予算設定自体が、自分の生活レベルに見合わなくても。
　でもさー、メガネって昔高かったよね。いや、今だってきちんとしたブランドのきちんとしたメガネは高いよ。でも、俺、安売りメガネで満足してるしさ。つーか、中高時代にかけていたメガネが一番高いのかな。でも、まあいいや。まあ、いいんだ。もう、たとえば、この三万を、老後に持ち越したところで、一ヶ月暮らせるわけじゃない。路上生活者になれば、三万は大きいかもしれないが、でも、だからといって、それで住処を得られるという額ではない。だったら、今、欲しいものを買う。いいじゃないか、ルディプロジェクトかけたホームレス。寿町の住人。近未来だろ。
　まあともかく、ただ、レーシングレッドのレンズが取り寄せになる、明後日くらいには入荷する、という話に。代金を払って、後にする。

メガネ来たる

　その後、連絡がこない。週の終わりの金曜日にこちらから連絡。店が発注していたレンズが来てみたら、カットが違うという。また連絡します、という。そして、昨日月曜日、連絡が来た。ようわからんが、イタリアが連休で、到着が遅れる、という。カットの違うレンズを貸し出すから、とりあえずそれをお使いください、とのこと。グレーのレンズはついているだろうし、ともかく昼休みに出かけていって、引き取った。

　ふはは、いいな、いい。とりあえず、おあつらえ向きの日射しの中、会社まで走る。パッドのところがゴム製で、ずり落ちてくる感じがしない。テンプルの締まり具合も上々。レンズを二重につけている、という重さも感じない。ははは。
　それで、今朝も、曇り空の中、貸し出してくれたレーシングレッドを装着。なるほど、左右の視野がちょっと狭いタイプだ。ちなみに、「傷をつけても大丈夫です」（弁償とかの心配はしなくていいです、の意）とか言ってくれたっけ。つけないよ。ははは、ともかくいいな。
　でも、問題点がある。これ、なんか、普通の格好に似合わないよ。マジ。なんか、顔のあたりだけ、近未来のチンピラサイボーグみたいだし、それに似合うのは、それらしいサイクルウェアじゃないの？　みたいな気がしてくるんだ。でも、クロスバイク（笑）にサイクルジャージにレーシングパンツってのはプリントアウトだ。あー、しかし、お前、本末転倒じゃねえの？　つーか、ロード買う予定はないし、まあ、ちょっとチンピラサイボーグ風に行こうっと。