朝でもヨルゲンセン、おはようございます日本。渋谷や道頓堀の様子を思えば、この国には暴動の下地があるのかもしれない。一方で、貧しくともサッカー、野球、その他スポーツの祭りに、あるいはサンバのような何かに生きる道もある。そんな楽天的な気持にもなる朝です。
さて、ワールドカップ前、俺はこんなふうに岡田武史監督などを思っていた。もうあかんだろ、と。
しかししかし、蓋を開けてみたらカメルーンに勝ち、オランダと好勝負、そしてデンマークを屠って決勝トーナメント進出を決めた。俺も応援モードになってて、すごい楽しい。
でも、なんで? と、やっぱり思う。素人やからサッカーの詳しいことはわからん。わからんが、いくらなんでも練習試合や壮行試合であんな結果で、本番になってガラリと変わるのが当たり前、ということでもないだろう、と。
で、どうもそのガラリの内容が、概略的にはわかってきたのかな。今日の岡田監督の試合後の会見。「どうして戦術変えたん?」って質問に対して「中心選手として期待してたんが、調子落ちてJリーグでもなかなか試合出られへん。それに、話しおうてみたら、ワールドカップの重圧にやられとって、これはあかんとなったんや。したら、ほかの選手の調子も上がってきて変更したわけや」みたいなこと言ってて、やっぱりそうなんか、と。やっぱり、中村俊輔中心のチームに見切りをつけたということなのか、と。ずいぶんはっきりと言うな、と。
まあしかし、なんというか、それで一変したのか。もちろん、しなかった可能性もあるわけで、たとえば大久保とか松井とかがキレキレじゃなかったら、どうなったかわからん。でも、そこんところで、中村俊輔の復調に見切りをつけて、大きく舵を切ったんだ。それがはまったんだ。
つーわけで、岡田監督は短期間の間にチームの方針、戦術、用兵を変えて、それで本番に間に合わせたと。テストマッチで負けまくっても、ちゃんと考えてやって、見ていたと。それで、さっきトルシエもまっさきに名前をあげていたのか。たぶん。
つーと、やっぱりサッカーの戦術みてえのは大きいな。すごい。もちろん、カメルーンとかフランスとか、戦術以前にチームのまとまりが無くちゃどうにもなんないだろうし、ドイツ大会の日本代表もそんなんだったかもしんないけど。いや、しかし、ぜんぜん結果が出ない中で、よう崩壊しなかった。その点、周りから見るとあんまり魅力的には見えない(やっぱりアフリカ行く前の岡田監督の言動みてえなのは正直今でもあんまりどうかと思う。まあ、サポーターやそうでないミーハーに媚び売って理解求めるのが監督の仕事ではない、といわれればそうかもしれねえけど)岡田監督も、選手には慕われているということか。まあ、そういう慕われるというウェットなもんじゃなくて、方針みたいなものが打ち出されて、従っていればやれそうだ、みたいな実感みたいなもんかもしれないけど。
まあここまでじゃないにしても、監督が汚名を引き受けたところはあるのかもしれんし。
あー、まあ、そういうところなんか、みたいな。それで、中村俊輔を中心としたサッカーに魅力を感じていた人は、本番前の方針転換に不満があるのか、みたいな。しかし、岡田監督と俊輔の話し合いってどんな内容だったんかな。俊輔さん、終わったあとに激白してくれんかな。
いずれにせよ、ともかく結果出てるし、選手もみんな次、次言ってたし、このままダークホースの劇走を期待するし、俺も応援するし、でも、もう眠くてしょうがないんだけど。おやすみなさい。