発見! 夏のいきもの観察日記

※よいこのおともだちへ。ここにかいてあることは、りかがだいきらいでいまいちむしとかもにがてなおっさんがてきとうにぐぐったものなので、しんようしないようにね!

なついてくるネコ


 路地の飼い猫だ。こちらの姿を見ると、一直線に向かってくる。向かってきては、足に体を擦りつける。俺はけっこう猫に好かれるタイプの人間だと自負しているが、ここまでの反応というのはなかなかない。うっかり足にマタタビでもつけてきたんじゃないかと思う。

ヌマムツかなにか


 魚とかマジわかんないし。それよりもPLフィルタとか欲しいですよね。
Kenko カメラ用フィルター PRO1D WIDE BAND サーキュラーPL (W) 58mm コントラスト上昇・反射除去用 518526

シオカラトンボだろうかシオヤトンボだろうか



 トンボの軍用機っぽさは異常。よく見ると、ここまでメカニカルか、という驚きがある。とても写真には撮れなかったが、悠然と原っぱを巡回しているなんとかヤンマの仲間などは、強力なエンジンをバリバリ言わせながら力強く飛んでいる双発戦闘機のようで、それは見事なものだ。まあ、双発戦闘機の飛ぶところなど見たことはないが。

ハグロトンボ♀



 こちらもメカニカルなトンボである。ただ、羽根をゆっくり展開したり閉じたりしているさまは、いくらか有機的だ。

擬木



 セミの抜け殻とエサキモンキツノカメムシ。つかまっているのは木でなく擬木である。たとえ市民の森ていどであれ、擬木というのはちょっと自然の興をそがれるような気はするが、耐候性というかコストを考えると致し方ないところもある。とはいえ、国として林業を新しい産業のひとつに位置づけるならば、素材に地元原産(国産)材使用などと指定してもいいのではないだろうか。いくら天然材といっても、イペ材だのハードウッドだのでは本末転倒のような気もする。お前にAAC加圧注入してやろうか。

アメンボと人権


 池の上にアメンボの仲間。とくに気にせず撮ってみて、あとからモニタで見てびっくりする。まぐわってる最中ではないか。なんということだろうか、それならば、もっとねっぷりとっぷりしっかり撮らなくてはいけなかった。真剣勝負であるべきだ。考えてみて欲しい。セックスしてたらカメラを持った男が入ってきた。写真を撮られてしまう。が、その男はこっちがセックスしてることに気づいていない。これは屈辱である。ちなみに、Wikipediaのアメンボ類の項目に用いられている写真も「交尾している」ところである。

ハンミョウの悲劇




 これだけ派手なやつも珍しいが、珍しくないというのが悲劇だ。もしもどこかに「この国でいちばん派手な虫はハサミムシです」みたいなところがあって、そこにハンミョウでも持ち込んで「これは世界でも他に類を見ない神の生み出したもうた奇跡の虫である」などと吹聴すれば一儲けできるのにな。いや、ハンミョウは一儲けできないが。

カマキリの戦い



 同行していた人の帽子に乗っかっていたカマキリ。黒の帽子に明るい緑色のカマキリ。わざとやっているのかと思ったら、本人はぜんぜん気づいていなかった。カマキリの方はいえば、よくわからない哺乳類の頭の上でパニック状態。近くの木の葉に誘導したが、そのあともファイティングポーズを崩さなかった。

横浜のアルパカ


 氷取沢のあたりを歩いていると、谷間の農地のようなところにファミリー牧場が出てきた。ヤギかヒツジでもいるのだろうと通りすぎる。帰ってみてモニタを見たら(このパターン多いな、俺)、看板にアルパカが描かれている。調べてみると、ほんとうにアルパカがいるではないか。まったくびっくりした。とくにアルパカ好きというわけではないが、あのタイミングでアルパカがいると知れば、それは見たいところだろう。

片目の白猫


 俺がいままで見た猫の中で、いちばんすごい面構えをしていたのは東扇島で見たやつ(アップ写真なし)だけれども、こいつもすごかった。毛並みなどは上品なのだが、片目をやられている。よく見ると人間の手で縫われたような感じだ。果たして、こいつの目を傷つけたのは猫だろうか、人間だろうか。もしこの国が俺の国だったら、そんなことをする人間はラーゲリ送りなのだが。

小学生男子♂


 市民の森から少し出て住宅街に入る。女が、このあたりの団地に昔住んでいたので、ちょっと見てみたいと言ったのだ。ひととおり様子を見たあと、近く街区公園に。ここも息子とよく来たという。先客がひとりいて、小学生男子だ。お盆のせいだろうか、ひとりなのだ。それで、こちらが鉄棒でできもしない逆上がりにチャレンジすると、とことこ近づいてきて逆上がりしてみせる。こちらがブランコで「昔はもっと高くまでできたのにな」などと遊んでいると、とことこついてきて、勢い良くブランコをはじめる。木の茂った崖のようになっているところに登って、こんなところに秘密基地とか作れそうだなとか思っていると、やはりとことこついてくる。下りの斜面で滑って転ぶので、「大丈夫?」と声をかけてみると、「大丈夫」と応えて水鉄砲を構える。
 ベンチで休んでいると、ちょっと離れたところに彼も座る。ふと立ち上がり、一本の樹の上のほうを指さして、「セミ」という。女が「セミ採りしてみなよ」というと、自分の自転車に駆けていって、ぼろぼろの虫取り網を持ってくる。背を伸ばしてチャレンジしてみるが届かない。女に虫取り網をさし出して「やって」と言う。女も届かない。次の俺の方を見て、「じゃあ」と言う。「俺、セミ苦手だから。それより、水鉄砲で撃ってみたら?」と俺。だいたい女の方が少し背が高いし、俺は昆虫採取とかはきらいなんだ。だから話をそらせてみた。
 彼は「今、水が空だから」と、また勢いよく駆け出して、水を充填してくる。途中、べつの樹でべつのセミを見つけたらしく、寄り道して射撃練習、みごと的中させてセミが飛んでいく。「うまいじゃん!」と俺。こちらにまた駆けてきて、セミを狙い撃つ。が、こちらのセミはまったく動じない。死んでいるわけでもなく、少し手足を動かすだけ。「こいつ、たぶん水浴びして気持ちいいって思ってんだよ」と俺。まったく、セミにとってはいい迷惑だろうが、下手に虫取り網でたたきつぶされるよりはマシだろう?
 少年に別れを告げて公園をあとにする。「何歳ぐらいですかね? 小一や小二よりは上ですよね」と俺。「小五、小六にしては人懐っこすぎるよね」と女。俺にも小一や小二より上で、それでも小五や小六でもないころがあって、そんな年の夏休みもあったんだろうと思う。よくは覚えていないが、たぶんあったんだ。