伊集院光の虫

 「深夜の馬鹿力」聞いてたら、構成のワタナベ君が「変な虫を見つけた」のを理由に打ち合わせに遅刻してきたって話しててさ、しかもその話が嘘じゃなくてさ、写メがあるってことでさ、それがもう大の大人が遅刻してもいいくらい変なもんらしくてさ、それでリスナーに「この虫はなんだろうか」って呼びかける形になったわけ。まあしかし、このご時世、聞いている人の多くが「画像うp、うp」(今、生まれてはじめて「うp」って言葉使った記念)って思うわけなんだけども、痴豚御小「メディアがラジオだから相当めんどうくさい」とか言って、比較的真面目に言葉だけで伝えてくるわけ。それでもう、俺の頭の中はその奇妙な虫でいっぱいになって、いったい何なんだろうって想像がふくらむわけじゃん。いや、うそ、姿についての想像は絵描き歌のせいでぜんぜんふくらまなかったわけだけれども、なんかちょっとドキドキ、ゾクゾクまで混じってくる感じあるじゃん。別に新種でも珍しいもんじゃなくてもいいから、とっとと名前出てこないかなあってさ。
 で、結局放送時間内では、これという有力情報はなくて、ドウテイミチビキ(Cherryboyaea dotensis Wata.et Iju.2008)じゃねえかとか、そんな話になっちゃって、なんだよ、昆虫博士いねえのかよ、これはもう、日本の親の教育が悪い、子供ほっといて外のラブホとか行っちゃうんじゃねえかとか、そんな風に思うわけなんだけど。でもやっぱりさ、そのままのものを見せられるよりさ、なんだかわかんねえのに想像がふくらませた方がさ、音だけの方が深く印象に残るってこともあるわけでさ、もちろん押し入れの外でお母さんと町内会の班長さんが何をやってるかって話なんだけれども。
 まあともかく、どこまでが意図してかどうかわかんねえけれども、ちょっとばかしラジオならではに触れたぜって気がしたのでした。