今、ラジオを聴いていたんだが

http://www.tfm.co.jp/lock/
 スクール・オブ・ロックという番組だ。正直言って、残業時にはさわがしくてあまり好きな番組ではない。だけれども、電波状態というものとの相談で、そこそこ馴染みの番組になってしまっている。「校長」や「教頭」が誰なのかも知らないが。……と書いたときにはだいたい調べちゃってるんだけどね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/SCHOOL_OF_LOCK!
 へえ、カリカの怖い方。それはそうと、そういうロックなノリの番組で、ウィキペディアにもあるように中高生向き。今日はゲストにYUIid:goldhead:20070228#p3……この人だよな。結局CD買ってないや。あの曲は大好きなんだが)を迎えて、「やってやる!」という決心をリスナーに語ってもらうというもの。水泳部の男子高校生が、大会で優勝する!とか、そんな感じで盛り上がったりしていたわけだ。俺が盛り上がっていたわけではないが。
 が、最後に出てきたリスナーで空気が一変。俺が内心盛り上がってしまった。そのリスナーの女子高生の決心は「学校をやめて音楽をやりたい」というもの。これ、ロックというよりヘヴィ。これに対して、単純に「そうだ、学校なんてクソだ、やめちまえ! 夢を追え!」とならないあたりには実に好感を持てるが、かといってストレートに「音楽で食うのは難しい。高校くらいは出ておいた方がいい」とも言えない。逆にかたくなになるかもしれん。
 これは難しい局面だ。下手すれば、このラジオにおけるトークで、この子の将来かわるかもしれない。その緊張感、探り合い。これにはしびれる。それで、どこか、だましだましという風に、「軽音部はないの?」、「文化祭は?」と学校生活の魅力を言ってみたり、「家を出てバイトをして暮らすとなると、今より音楽やる時間はなくなるかもしれないよ」と説得力のありそうなこと投げてみたり、と。最後はなんとか笑いに持って行ってしめていたが。
 ま、遠回しといえば遠回しすぎるかもしれない。大学まで行ってミュージシャンになった人も大勢いるわけだし(俺が真面目に考えてみた説得案)、そこで高校中退すすめるメリットはほとんどない。本当の決意だったら、とっくに辞めてるだろう。
 でも、こんなん言えるのも傍観者であり、当事者でないから。おそらく、この電話を受ける方のプレッシャーはあると思う。もちろん、ラジオ番組の電話コーナーで高校生がちょっとしゃべったことに過ぎない。しょせんは作り物のメディアの中かもしれない。だけれども、あのラジオから漏れ伝わったあの雰囲気、静けさ、ありゃあガチだろうと。俺は、ラジオのそのあたりについては、そう思いたいと思うわけだ。ラジオにはラジオの何かがある。テレビともネットとも違う。俺はそう思う。そして流れてくるジェットストリーム……。
 ……とか書いておいて、分類カテゴリがとりあえず「テレビ」ってのはご海容ください、ラジオ好きの方。