おそろしい『Civ』〜ゲームで人生アウトの予感〜

あまりの中毒性を誇るため、電子ドラッグ扱いされている。このドラッグを服用すると、「あと1ターン」「もう1ターンだけ……」と呟きながら、昼夜を問わずプレイし続けるようになり、健全な社会生活に深刻な悪影響を及ぼす。
一度Civ中毒にかかってしまうと、治療は困難を極めるとされ、米国ではCiv中毒患者の社会復帰を支援する団体CIVANONが設立された。

Civilizationとは (シヴィライゼーションとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 これはNintendo DS版だが、これのiPhoneアプリ移植版というのがあって、このごろの俺はといえばアパートで意識のある時間のかなりの部分をこれに費やしているといっていい。『シヴィライゼーション』 (Civilization)、通称『Civ』、やめるにやめられない、まさに悪魔のゲームである。

 とはいえ、『レボリューション』はお手軽入門版にすぎない。本命はといえば、やはりPCゲームということになるだろう。よくわからないが、最新版は5のようだが、4もまだラインナップされていて値段も安い。枯れた技術というわけでもないだろうが、こちらの方が充実しているようでもある。
 ゴールデンウィークとかいうものもあって、出かけるような予定もあるが、やはり長めであって、その間、その間だけどっぷりとこれに浸るのもいいのではないか? そんな気もするのだ。いつまでも『レボリューション』にズルズルやられているくらいなら、一気に毒を食う、免疫をつける、そういう発想である。

 
 ……というわけで、俺はとりあえず動作確認のために『4』の体験版を落とした。インストールして、レッツプレイ……と、画面がバグった。いや、この21世紀にファミコン用語を持ち出すのはどうかと思うが、ともかくバグったのだ。音楽は流れているが、画面がブワーってなってなんにも見えない。俺のPCはというとまだ新しいWindows7機であって、スペックが足りてないとも思えないが、いや、そんなことはどうでもいい。ようわからんし、わかりたくもない。

 俺は『Civ』を諦めることにした。

 そう決断したとき、俺はハッと気づいた。俺は「生還した」のだ。そうだ、俺は完全に地獄行きの大穴の縁を歩いていた。もう一歩で死んでいた。そう思う。もちろん、この生とあの死、どちらがマシかと答えを出せるものではないが。
 ただ、俺は遠い昔にも危ない思いをしたゲームがある。

はまりすぎてやばいと自らにプレイを禁じた『ネオ・アトラス』

自覚せざるハイデフ主義者/俺のゲームの歴史は一方通行だぜ - 関内関外日記(跡地)

 そう、『Civ』と同系統もいいところの『ネオ・アトラス』である。あれはもう、ただたんに「自分がやばい」というところを強く意識して、自らに禁じたのである。俺は長い時間をいろいろのRPG、シミュレーションに費やしてきたが、あそこまでやばいと思ったことはなかった。『ネオ・アトラス』はダビスタどころではなかった。それを自ら禁じたのだ。
 と、意外に俺は、自制の利く人間とも言える。沼に頭まで入り込むことがない。ここぞというところで止められる。そう考えてみると、たとえばバージョンの違う『Civ5』を試してみても問題ないんじゃないのか? (←地獄行き)

シヴィライゼーションV 日本語版

シヴィライゼーションV 日本語版