だから競馬に関してなにか一言いってくれっていわれたら、こういうね。「水彩画をはじめなさい」
―チャールズ・ブコウスキー
私は、上記エントリーにおいて、競馬を勧めるという決してあってはならない行為を行ったことについて、ここにお詫びし、訂正いたします。
全てはJRAや農水省の競馬利権であり、国民をメンヘルにするための陰謀だといえます。
NHKマイルカップの出走馬です。この日はG1でした。しかし、そんなことは関係ない。私はこの日、「落ちている7万円を拾いに行く」気持ちで家を出たのです。そうでなくては、あの無間地獄のごとき南武線に乗る気もしません。ほら、その時点でもう競馬狂いのギャンブル狂いになっているといっていい。
6人気で単勝34倍のベルモントキーラがいいと思ったのです。
芝生は輝いていた。
ほら来た、また万馬券ゲットか! ……しかし、これを抜いていく福永の馬。買い目に入っていない。1番人気相手のワイドがナンボのものだろうか。胃がいやな気持ちになります。
暑いくらいの日射し。こんな日に競馬に来るべきではない。
博打脳の恐怖。洗脳を打破しよう!
強い意志で、打破しなければならないのです。
しかし、その日の私はそうではなかった。その結果が、7番人気のネオヴェリーブルを買っても1番人気のハシルヨミテテとの折り返しからの3連単しか持っていないとか。日和って1番人気のステージプレゼンスから買って沈没するとか。
まったく、水彩画を描いていればよかった。
ロマンチックな水彩画でも。
お金が泡と消える競馬などよりずっといいのです。
短距離志向の馬がいいんだろ? へニーハウンドか? トキオリアリティーの息子か?
フジキセキの子、やっぱり岩田頼みだろ?
これが未崎だったとして俺にはわからないのだし(エアガッツはありがとう)。
願いは叶わないのです。水彩画を描くべきだ。
「水彩画をはじめるべきだった」
「水彩画をはじめておけばよかったのだわ」
江の人も水彩画をはじめた方がいい。ここからは帰りなさい。言っておくが、ここに7万円は落ちていなかった。むしろ金を落とした。
レンズは落ちていたが。
最終レースは木幡の馬、単勝8番人気(写真映りを優先しているのでこの馬ではない)。
6人気、6人気の馬に先着されて3着。ワイドでよかったんだ。
いや、それよりも競馬なんてやるべきではなかった。水彩画をはじめておけばよかった。
競馬場に来たプリントアウトたちは悪夢のように長い南武線に乗って腰を痛くする。
彼らは二度と競馬場に来ないか、長いあいだ競馬から離れるだろう。
たとえば、一週間くらい。
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