下水流昂

※四文字熟語ではありません。
 おう、下水流昂のサインボールでえ。……って、直接書いてもろうたもんやないサインボールにどんな意味が……ちゅう考え方もあろうが、まあ樽募金のつもりじゃけえ。
 で、なぜ下水流か? といえば、横浜高校出身だから? というのでもなく、あけすけに言えば「名前が珍しいから」だ。おれは珍しい名前が好きだ。もちろん、下水流に活躍してほしいと思ってる。

ホンダでは工場に勤務しエンジンの鋳造、不具合のチェックなど、自動車製造の心臓部ともいえる業務に携わった。

遅れてきた黄金世代…下水流 マエケン、マー君に「食らいつく」― スポニチ Sponichi Annex 野球

「“マエケン”ではなれなれしいし、“さん付け”もおかしい。どう呼んだらいいんでしょう」。地道に、一歩ずつプロへの階段を上ってきた男らしく、悩みも謙虚だった。

 しかし、人の名前というのはおもしろい。大きく言えば世界中の人の名前はおもしろいが、やはり日本語しかわからないおれには日本人の名前がおもしろい。姓も名も面白い。
 というわけで、この季節は名前ファンにとっておもしろい季節だ。予備校などが○○××君がなんとか中学・高校・大学に合格しましたってチラシをさかんに入れてくるからだ。これが、昼食のお供になる。「この名字はすごい、お寺か神社の子だろうか!」とか「この下の名前は……じゃすてぃん君(※仮)だろうか?」とか「この忍者のようなすごい名字に対しては、漫画のキャラかっていう名前にしないと、かえって釣り合いがとれなそうだ」などと一人で盛り上がるのである。
 会社でとっているのが神奈川新聞なので、小学生や中学生のスポーツ大会の記録などで、名前がズラーッと並んでいたりしたら大変だ。それで、勝手に「かっこいい名前ベスト3」とか「読めない名前ベスト3」とか選出している。馬鹿なの? 死ぬの? 馬鹿だし、死ぬし。
 しかし、なにが面白いんだろうね。考えてみるに、なにかものすごく短い詩のように思えたりもする、そういうところもある。たとえば、「下水流昂」という名前がポンと目にした名前だとして、それがどんな人なのか、いろいろ想像がふくらますわけだ(ちなみに「しもずる・こう」であって「昴/すばる」ではない。「すばる」だったら「ホンダ出身のスバルです」というネタになっただろうか)。
 それに、当人ではなく「この名字に用いられている意味と響きに、下でどう応えるか」というような、名づけ人の意図を推理するとか、まあ飽きないわ。もし「春夏冬」で「あきない」という名字(本当にいたとしてもこのエントリーはフィクションであり以下略)だったら、下になんとつけるか、とか。
 ま、しょうもない趣味なのは認めるが、べつに珍名をネットで晒すような真似はしないので許してください、と。そんだけ、おしまい。

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