大学出てないのつらい

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こんな増田を読んだ。大学つらいというのである。なんというか、人生の落伍者のおれが上からか下からかわからんが意見を言わせてもらえれば、「若い人、大学出ておいたほうがいいよ」だ。圧倒的にそうだ。

ここからはかなり恥ずかしい自分語りになるが、おれは大学中退者である。人生のレールから転げ落ちた人間である。そのあとはぐるぐるぐると底の方に向かって転がり落ちるだけの日々を送ってきたわけだ。

とはいえ、「あのとき、大学さえ出ておけば人生違っていたはずだ。こんなpeniaphobiaにさいなまれる日々を送らないで済んだかもしれない、双極性障害なんぞにならなかったかもしれない」というのではない。おれは大学を出ようと思って出られるだけの能力がなかったかもしれないし、大学は出たけれど……新卒で就職できない可能性だってあった。まともに就職してもすぐにドロップアウトしてしまう可能性だってあった。

じゃあ、なぜ「大学出ておいたほうがいいよ」なのか。

それは、悪夢を見るからだ。比喩でない悪夢、寝ているときに見るやつ。おれは睡眠にいろいろの障害があって、眠りも浅い。夢をよく見る。悪い夢が多い。そのうちの何割かは、大学にまつわる悪い夢だ。なぜかもう一度この歳で高校(大学ではなく)に通いなおすという夢、もちろん大学に通いなおすという夢、大学にもう一度入るために入学試験を受けなければいけないという夢、そしてもうおれには受験などする能力などまるでなくなっていることを自覚する夢……なにもかも悪い夢だ。目覚めてはうんざりする。たまには景気のいい淫夢でも見てみたい。

だから君、夢のために大学を出ておくべきだ。

抑圧した後悔の念が心から溢れだして、君に悪夢を見せないように。