食品館あおば元町店閉店するってよ

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土曜日のメーンレースの出馬表を見ていたら、ファルコンステークスマンカストラップという馬名が目に入った。そりゃあたしかにトラップだろうが、などと思った。ジョーストリクトリと叩き合いになったりしたら、実況が酷いことにならないかと思った。そんなことを思いながらクオリティー・ペーパーの東スポ競馬欄をめくると、ナイターの船橋のメーンレースにロマンコスモという名を見つけた。これも思い切った名だ。おれはロマンコスモから馬券を買った。ロマンコスモは三着だった。どうせのこと、船橋最終も買った。馬単で、森泰斗のウェイトという馬から流したら6100円馬券をゲットした。おみくじには書いてなかったが、今年は馬単と相性がいいらしい。おれは今年、馬単と添い遂げる。

それはともかくとして、食品館スーパーあおば元町店が閉店するのである。今夜のあおばときたら、棚に商品なく。棚そのものもなく、寿町系と思われるおっさんが「なーんもねえな、このスーパー!」とひとりごちていたくらいのものであった。とはいえ、閉店といってもリニューアルのための閉店。3月20日までやって、4月の下旬、店内放送によれば4月の20日にはオープンする。

スーパーあおばとおれ。おれとスーパーあおば。ここ10年、いや、15年くらいのおれの食生活はスーパーあおば元町店とともにあった。元町店とあっても、客層は中華街系の中華街系人と、寿町系おっさん。寿町系おっさんが、惣菜半額になるのをじっと待っているところ、二割引きをおれがかっさらうという地獄絵図。それが地獄であろうがなんであろうと、おれの生活はスーパーあおばとともにあった。藤沢に会社があったころはオーケーとともにあったが、あおばが全てになっていた。

が、しかし、このところはそうでもなかった。ありがたいみなさまからのお恵みと、100円ローソンのおかげによって、あおばに行く機会は減っていた。それは事実だ。だが、やはりあおばは愛すべきスーパーマーケットであって、おれの生活の柱であった。関内や桜木町に比べて石川町(元町店とはやや誇張がある)はたしかに古びていた。今度の改装で関内や桜木町のそれに近くなるのであろう。それはいいことだろう。もちろん、取り扱う野菜の種類や、肉の安さがそのままであることが前提ではあるが。

それにしても、おれはいいとしても(土日に桜木町の図書館に行くついでにあおばにも行ける)、寿町系のおっさんたちは1ヶ月の休店をしのげるのだろうか。近くのまいばすけっとがパンクするのではないか。よくわからない。よくわからないが、おれはおれで他人の心配などしていられない。ただ、そんなに心配もしていない。おれにはお恵みのストックがあるからだ。100円ローソンの恩恵(セルフバックとやらで作ったカードに案外Pontaポイントが貯まる)があるからだ。

しかし、今夜のあおばは異常だった。こんな光景、藤沢に通っていたときに閉店するコンビニで味わって以来だが、棚に商品がない、これである。飽食の日本。人々はスカスカの棚の間を何を買っていいのかわからずさまよい、そしてなんとか手にした食糧をカゴに入れてレジに並ぶ。まるで異世界のようだ。あるいは、世界のどこかの基準からすれば、日本のいつものスーパーが異常に充実しているのかもしれぬ。そんなことを思った夜だった。

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でもって、なんかください。