ゾンビ映画に興味のないおれが映画『アイアムアヒーロー』を観る

 

おれはとくにフィギュアスケートに興味はないし、スナック菓子の物流コストにも興味はない。おなじようにゾンビ映画にも興味はない。しかしながら、「映画」はいくらか観るので、評判のよかった和製ゾンビ映画、ちょっと観てみようかな、と。もちろん、原作は知らず。

で、結果として、「いいんじゃないの」という感じ。なんというか、あまり主語を大きくしてしまうとなんだけど、邦画らしいちゃちさがなかった。ZQNの動きやその他諸々もいい感じだし、猟銃ぶっ放す大泉洋もよかった。ストーリーについては……あの女子高生あたりが消化不良というか、原作はもっと長いみたいで、まあいいけど、もうちょい活躍があってもよかったかなとか。

とはいえ、やはりあまり興味のないゾンビ映画。このジャンル「ならでは」の感じもあるんだろうし、「ここが肝」というところもあるんだろうし、あるいは「なるほど、日本ではこうか」というところもあるんだろう。面白みもあるんだろう。とはいえ、「おお、すげえ!」とはならず、個人的に好きとはいえず、とはいえ最初から最後まで飛ばすこともなく観たし、出来は悪くないので「ファンなら買い……かも」みたいなところで。

あとあれだ、後から知ったけど韓国でも撮影してたんだね。日本より規制が少ないとか、いい感じのショッピングモールがあったとか、そんなんかね。ピエリ守山とか使えばいいのに、とか余計なお世話か。いや、ぜんぜんわからんかったな。

で、結局、なんというか、ジャンルとしてホラーとかスプラッターとかスナッフ(ジャンルか?)とかあんまり興味ないというか、興味ないんだよな。怖くて観たくない、というのが深層心理にあるのかもしれないが、深くないところではほんとうに「興味ない」というのがある。ファンからしてみたら、「それは損だよ」というところかもしれないが、まあしかしこの世のことごとくのジャンルのファンになれるわけでもなく、有限の人生、なにものかは切り捨てていかねばならない。