タコスが急にかっこよすぎて泣きそうになるからおれは『咲-Saki-』を読み続けるのだじぇ

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小林立咲-Saki-』19巻16ページより

おれは『咲-Saki-』シリーズの熱心な読者というわけではないかもしれない。それでもおれは『咲-Saki-』シリーズの読者ではあると思う。本編はすべて買ったし、『阿知賀編』もすべて買ったし、『咲日和』もすべて買った(ホント好き)。アニメもとうぜん見ている(というか、アニメが先だったのかもしれない。あと、ほかのスピンオフをまったく買っていないとも言ってない)。

とはいえ、おれはもうこれ以上の『咲-Saki-』スピンオフは、いいかな? と正直思っている。思って、本編単行本にして、2冊くらいは経ったかもしれない。ここまできたのだ、せめて本編だけは見届けようと。

……この物言い。この物言いからわかるように、おれは正直、本編にも飽きがきているところがあった。特殊能力vs純粋雀力(?……加治木ゆみの槍槓とか、愛宕洋榎の強さとか好き)というのもなんか底をついてきたような気はするし、進みが遅い。特殊能力についての、熱心なファンの考察などにもついていけない。ただ、もう、自分が好んだ作品として、その完結までは見届けよう。いや、完結ではなく、現在進行しているこの大会、この団体戦決勝までは、と。

と、思っていたのだが、19巻を読みながら、おっさんは泣きそうになったのだよ。だって、まず、タコスがかっこいいじゃないか。上に引用したコマがその最たるものだ。嫌いなキャラだったわけではもちろんない。もちろんないけど、こんなにかっこいいキャラだとは思いもしなかった。伊達にマントをしているわけじゃあないのだ。

というわけで、まず片岡優希のかっこよさに参ってしまって、そこから引き込まれた。ドラゴンロードの爆発に、宮永照の脅威(驚異)ときて、辻垣内さんの切れ味と、キャラの魅力が非常に立っている上に高まっている。すばらしい。

こうも濃密であれば、半荘一回に何巻? とか言ってられない。むしろ、下手に思わせぶりな能力者が(話数的に)あっけなくやられるのに比べたら、こっちが面白い。ただ、いつ終わるかわからない。

というか、現時点で、そして、物語的に「最大の敵」である宮永照が先鋒で出てきてしまって、その力を見せつけつつも、抵抗もされてしまって、白熱した試合になってしまって、どう収集をつけるのだろう? 伏線の好きそうな作者だから、いろいろ考えてはいるのだろうし、姉妹対決は個人戦で、ということかもしれない。でも、このすばらしいテンションで(つーか、無茶苦茶な漫画とはいえ、無茶苦茶な役を二つ出しちゃってるし)、先鋒戦をやり、次鋒、中堅、大将となって、その上でさらに? となると、ちょっと想像がつかない。単行本を待っているだけのファンなので、現状どうなっているかもわからない(むしろ、単行本待ちなので情報は遮断する)。

まあ、なんであれ、ぜひとも本編の終わりまでは読みたいのである。ついでに言うと、おれがこのシリーズの中で一番好きなコンビは小鍛治健夜と福与恒子なのであって、この解説のまま話が進んでほしいと思う次第である。

 

以上。

 

咲-Saki-(19) (ヤングガンガンコミックス)