俗に、「ダイエットによい」「便秘によい」などと言われているが、「血中中性脂肪が気になる方に適する」「おなかの調子を整える」「血糖値の気になる方に適する」保健用途の表示ができる特定保健用食品の関与成分として認められているものの、その他の有効性に関する十分な情報は見当たらない。またサプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報は見当たらない
けっこう前のことになる。おれがまだ炭酸水をAmazonでまとめ買いせず、セブン−イレブンで買っていたころだ。あるとき、ちょっと高い炭酸水が売られているのに気づいた。
www.sej.co.jp強炭酸水プラス。炭酸が強いのか? 違う。「機能性表示食品」だ。無色透明の炭酸水になんの機能が?
食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする働きがある、食物繊維(難消化性デキストリン)配合の炭酸水です。
難消化性デキストリン……。と、調べてみれば、これが入った飲料が「トクホ」だったりするのである。それによって、20円くらい高くなっている。セブン−イレブンの炭酸水(いつの間に490mlになったのか?)でいえば、だいたい80円の商品が100円くらいになっている。このくらいの値段で、20円ってすごく大きくないか。ただ、入っているのは難消化性デキストリンというやつだけだ……。
で、売っているわけだ、難消化性デキストリンそのもの。
もちろん賢明なおれは最初に引用した公のサイトに書いてあるようなことも知っている。が、だんだんと体重も気になるお年頃。金持ちであればトクホの緑茶(べつに難消化性デキストリンが入ってないやつでも)に手が伸びそうなこのごろだ。そうだ、コロナのせいだ。コロナが悪い。コロナ反対!
というわけで、おれは白い粉をAmazonで買った。三つの粉入れにわけて、一つは台所、もう一つはパソコンの横、最後の一つは会社に持ってきた。おれは、何を飲むにしても白い粉をササーッと振りかける。難消化性デキストリンはよく溶ける。これでこいつは「トクホ」になった! すごい。インスタントコーヒーも、緑茶も、烏龍茶も、みそ汁も、わかめスープも、単なる炭酸水も、みんな「トクホ」だ。「トクホ」でなければ「機能表示食品」だ。まあなんでもいい。僅かな甘みがあるらしいが、ほとんど感じねえしよ。とにかく、なんとなく体にいいのだ。それも痩せる方面に効果があるとかないとかいう可能性があったりなかったりするのだ。血糖値はおれにとって重要な問題だし、腸の健康が精神の健康につながるという話もあったかなかったか。いやあ、悪くない。
しかし、なにより悪くないのは、ペットボトルで数十円高くなるものを、高級品を、ササーッと手作りできることだ。なんか、すごくお得な気分になるじゃあないか。え、「難消化性デキストリン代は?」。こまけえことは気にするな。がんがんふりかけろ、溶かせ、そして飲め。飲みすぎたところでどうということがあるような代物でもない(さすがに粉2キロ一気飲みしたらどうかなるかもしれないが)。
さあ、きみ、そこのきみも、トクホの世界にくるがいい。レッツ難消化性デキストリン! 以上!
↑おれはたぶんこの「フランス産」を買ったような気がする。