もし電子レンジで解凍するたこ焼きの表面がカリカリだったらすごいよな

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おれはセブン-イレブンで買った冷凍のたこ焼きを食いながら(もちろん解凍、加熱したものだ)、タブレットで第68期王座戦五番勝負の第5局を見た。挑戦者、久保利明九段、挑む相手は永瀬拓矢王座。おれは20年ほど前の、おれの第一次将棋ブームのころから、久保利明を贔屓してきた。さばきのアーティスト。そして、今は粘りのアーティストとも呼ばれる。

ただし、今日はあまりよくなかった。中飛車で速攻を仕掛けるもいまいち奏功せず、「カニカニ角」状態から、攻めの面白みが見つからない。だんだんと永瀬軍曹の圧力を受けて、そのまま押し切られた。最後は久保九段に「粘り」の隙を一切与えないような、高速の寄せであった。

セブン-イレブンの冷凍たこ焼きは、値段なりのものであった。「もし電子レンジで解凍するたこ焼きの表面がカリカリだったらすごいよな」とか期待してみたが、ふにゃふにゃタイプだった。当たり前か。とはいえ、表面ふにゃふにゃもたこ焼きのスタイルの一つなので問題はないだろう。問題は、おれの予想以上に中が熱くなっていることだった。ハフハフ。

振り飛車の宿命なのか、久保利明の棋風なのかわからないが、うまくさばけたときの圧倒的な勝利と、不発時の負け方の悪さというものがある。とはいえ、不発してもさらに粘るところが、この歳にしてタイトル戦に出てくる力量というものだろう。まだ頑張ってほしい。サウスポーなところが、そのキャラに合っている。かっこいいのだ、久保利明は。

一方で、永瀬拓矢王座といえば、横浜市中区出身である。間門小学校出身である。おれは札幌生まれ鎌倉育ち横浜市中区在住なのだが、やはりなにか「間門のあたりにいたのか」などと思ってしまう。そして、ご両親が川崎で家系ラーメン店を営んでいるという話だが、たぶん、もしかして、ひょっとして、それと知らず川崎競馬場帰りに行ったことがあるような気がしてならないのである。

競馬といえば、ごく限られた人数ではあるが、競馬場にお客さんが入り始めた。中央競馬でいえば、コントレイルとデアリングタクトの三冠目が無観客であったら少し空しいところであった。とはいえ、おれはほぼ競馬場に行かない競馬好きなのであまりなにか言えたものでもない。

そういえば先週土曜日のこと、おれは午後一時ころに横浜市中央図書館を出た。コンビニに行くが、まだ東スポは売っていない。ただ、横断歩道のところで場外馬券売り場に雇われていると思われる誘導員を久々に見たので、「場外なら売ってるかも」と思って行ってみることにした。

場外の入り口はなにかものものしかった。おでこに体温計を照射され、手をアルコール消毒した。「このさきに鉛筆はありません」と、入り口近くに鉛筆が置かれていた。おれはそれを手に取ろうかどうしようか迷ってしまったのだが、必要ないので手に取らなかった。そして、新聞売り場に行こうとするが……新しくなってから(いつの話だ)ほとんど行っていないので、「こっちにあったような?」というところが封鎖されていて困った。

困ったので、背広を着た職員に「新聞売り場はどこですか?」と聞いた。「あちらです」という先は入り口の裏側的なところ。「東京日曜確定」の文字を確かめて、東スポ購入。と、おれのあとに場外の職員さんが「両替お願いできますか?」と新聞売り場のおばちゃんに聞く。どうも、マスクをしていない人にマスクを売っているようなのだ。ご時世よな。

で、おれは東スポを手に入れたので帰りたいのだが、場外の内部は一方通行になっていて、上の階へのルートしか用意されていない。入り口は入り口で一方通行のようだ。そこでおれは先程の背広の職員に「すみません、出口はどこですか?」と聞くことになった。おれより年下であろう職員、「お帰りですか!」と言って、封鎖の一部を解いてくれた。下りエスカレーターの先にある裏口出口だ。もちろん、こんなときでなければ出入り口なのだが。

して、そこに「臨時新聞売り場」というのがあって、最初から裏口に来ればよかったのだと思った。というか、それを予想するのは江田照男(今年好調だよな?)の穴馬を見つけるより大変だ。次から、こちらに来ればいい。いずれにせよ、桜木町駅付近で一番早く東スポが買えるのは桜木町場外だ。

図書館は格差を是正するのかどうか、という記事をどこかで見た。統計によれば富裕層ほど図書館を利用しているので、どうかわからないという話だった。しかし、ウェブ調査で本当の貧困層が捉えられるかわからないし、親は貧しかったが、図書館利用によって裕福になったのかもしれず、いまいちよくわからなかった。いずれにせよ、おっさんになった高卒のおれが図書館に通おうと収入が増えることはない。ただ、「もしも全部買っていたら破産だぜ」というくらい本を借りているので、図書館から利益をあまり得られない著者には少し悪く思うところはある。一方で、「図鑑」とすれば全国の図書館が買ってくれるというような本の制作に携わったこともあるのだが。あ、その本には「校閲」という名称でおれの本名が載っていますが、実際にやったのはいろいろの癖のある先生方の文章を全面リライトして均一化したことなので、たぶん校閲ではない。

仕事はやはりやや暇で、それでいてイライラしている。暇なので休んでもいいんじゃねえかという思いが強い。それでも、絶対数が少ない零細なので出なくてはいけない。なにか、ストレスがある。リモートワークになった人もいるが、それに対してもやや不満感がある。いろいろ通じないところがあるし、「ちょっと見てくれますか」というやり取りができない。そりゃあ、おれは自転車通勤十数分だから出勤組になっているわけだけれど、「わたし、リモートワーク」とあっさり決め込まれてしまっては、ちょっとまってくれというところはあるのだ。

言うまでもないが、働きたくない。そもそもおれは手帳持ちの精神障害者だ。ドーダ、弱いだろう、というところだ。だが、社会の下層ではそうであっても労働に従事しなくてはならない。もっと、好きなことだけして生きていたい。いや、なにもしないで生きていたいというのが本音か。希死念慮があまりないのは、長年の通院による抗精神病薬のおかげであろう。あとは酒のおかげか。早く死にてえな。