2020年 ホープフルステークス回顧

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ホープフルステークス、おれの本命はちょっと前から決まっていた。ヨーホーレイクだ。netkeibaのPOGで目をつけていた馬だ。同じく目をつけていたレッドベルオーブは朝日杯FSで敗れた。ならばヨーホーレイクがかたきをとる。それでいいじゃないか。

いいじゃないか、というのはオッズにも現れていた。無敗馬にして内枠、鞍上武豊、これで単勝が十倍つく。これを弾みとして有馬記念でジャンプできるんじゃないのか、そんな妄想が頭をよぎる。

なにはともあれヨーホーレイクの単勝。とはいえ、そこまで単勝に賭けられる馬でもないと思った。一族の安定感はある。一方で、G1を勝ち切ることができるかというのは怪しい。そんな気持ちであった。

その、ヨーホーレイクは、ややスタートで安めを売って、それでもじわじわ脚を伸ばして三着に入った。三連複はとれたが、相手が人気馬だけだった。トリガミだ。

ホープフルステークス(G1) 結果・払戻 | 2020年12月26日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

まあ、それよりもこのレースで一番の出来事というと、ダノンザキッドで勝った川田将雅の涙というのもあるだろうが、二番人気で文字通り吹っ飛んでいってしまった三浦皇成ランドオブリバティだろう。三浦の怪我の具合や、馬の状態もよくわからないので(最悪の状況ではないようではあるが)、あまり笑い話にもならないが、なんという運命かと思った。

三浦皇成は中央のG1を九十何回乗って、一度も勝っていない。九十何回もG1に乗れるというのは、それなりの実力がある騎手ということだ。ところが、勝てない。格の低い、といってはなんだけれども、日本ダービージャパンカップ有馬記念はともかくとして、NHKマイルカップヴィクトリアマイルあたりも勝てない。なにか、宿命じみたものを感じる。

G1をなかなか勝てなかった騎手といえば、来年から調教師に転身する蛯名正義などが思い浮かぶが、それにしても三浦よ。ランドオブリバティ。自由の地に飛んでいってしまった。逸走して、さらに外ラチに向かって真っ直ぐに加速していく馬なんていうのは、初めて見た。450キロ以上もある馬が本気を出したら、騎手にできることはもうない。変なふうに本気を出させないようにするのは、調教師の仕事だろう。

騎手と馬、どちらも無事であってほしい。できたらまた、このコンビで捲土重来を期待したい。三浦皇成の待ちに待ったG1勝利というのは、こういう物語を乗り越えた末にあるくらいでもいいだろう。

ま、もちろん、乗り替わりになる可能性もあるわけだけどね。