日光が暑い味はしょっぱい

土曜、おれは日傘をさして図書館へ歩いた。日傘の効果は感じられたが、暑かった。暑すぎた。マスクが悪い。マスクがなければまだ耐えられた。おれがぐったりして、半分ハンガーノックのような状態になった。朝から水分しかとっていない。なにか食べなければ。

おれは松屋に行った。松屋でカレーを決めてやろうと思った。理由はよくわからない。理性は働いていない。

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はい、松屋のバターチキンカレー。コロナ前より外食をほとんどしていないおれが、松屋に入るのはいつ以来だろうか。完全セルフサービスになっていて、食券を買ったら席につき、機械音で番号を呼ばれたら受け取り口に出向くという方式になっていた。

まず、味噌汁を飲む。おお、味噌汁。暑い中歩いてきたのに、妙にしみる。そして、カレー。しょっぱい。そう思う。おれがふだん薄味のものばかり食べているせいだろうか。

とはいえ、そのしょっぱさが心地よい。味噌汁の塩分、カレーの塩分が心地よい。これは、汗で塩分を失っていたことによるものだろうか。よくわからない。喉がかわいていて、冷水でも麦茶でもごくごく飲めばしみわたるものがある。だが、塩分は? 「失っていた塩がしみわたるー」という感覚はあるものだろうか? よくわからない。よくわからないが、おれは舌で「しょっぱいなー」と思いつつも、なんかしみわたるものがあった。悪くないだろう。

とはいえ、ほとんど外食に行かない(行ったとしても牛丼屋チェーンやラーメン屋くらいなんだけど)おれ、「味が濃いなー」と思うことが多くなった。家系ラーメン屋に行って「全部普通で」と注文して出てきたラーメンの味が濃すぎる。「こりゃあ、味、薄めだな」という具合だ。そんなことが多い。

これはおれが味の薄いものばかり食べているせいだろうか? 加齢によって濃い味に弱くなってきたのだろうか? よくわからない。とはいえ、真夏で汗をかいたあとにいくらか多めの塩分をとるのは悪くないかもしれない。家系ラーメンでは初見でも「味、薄め」と行きたいところだが。

図書館では不平等に関する本とケインズハイエクに関する本と脳と意識に関する本を借りた。おれは先に池澤夏樹山際淳司穂村弘の本を借りていて上限いっぱいだ。

日曜日、大相撲は白鵬が勝利への執着を見せた。好角家は眉をひそめるだろうが、「勝利を求める」という格闘技の本来を持ち込んで誰も勝てないのであれば、相撲とはなんなんだろうかとも思う。下からの張り手、そしてエルボーは危険だと思うけれど。

宇良が10勝して嬉しかった。照ノ富士はかつての陽気な雰囲気と引き換えに、地獄を知った男の風格を得て戻ってきたが、宇良は宇良っぽい雰囲気のままだ。とはいえ、体格は変わった。技+パワー。宇良の進撃に期待したい。怪我だけには注意して。

ちなみに、おれが贔屓にしている力士は宇良のほかに栃ノ心である。業師と剛力、好対照ではある。逸ノ城の圧倒する力にも期待したことはあったが、この頃そこまでの迫力は見えない。検討を期待したい。