おれはいくつかのジャンルの音楽を聴くが、メタルは知らない。どのくらい知らないかというと、『タモリ倶楽部』の空耳アワーでたまに耳にするくらいだ、というくらいだ。
が、この映画はなんか評判がよかったから気になっていた。観てみた。おお、これが北欧か、と思った。なんかこの、フィンランドの村という感じなんか、まったく知らない世界であって、まあそういうのも映画の面白いところ。それにしても、あれだな、北欧だって精神病患者を隔離入院させたりはするんだよな。割合の問題か。
まあいい、ともかく、田舎の村の地下の部屋でメタルに打ち込んできた「終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト戦争推進メタル」のバンド(バンド名なし)が、ノルウェーの大きなフェスへ……という珍道中、なんだが、これがまあ珍道中だし、どこかエモいし、北欧の景色はきれいだ。そしてまあ、「ロックだぜ」というか、「メタルだぜ」というところに落ち着くところが悪くない。わりといい作品だと思いました。宣伝写真撮影にまつわるところがとくによかったかな。
そんなところ。それでもまあ、「メタル」に興味が湧いたかというとそういことはありませんでした。まあ、そんなものだろう。