『アカギ』を見た

 すきま風を防ぐために、ドアに新聞紙を張りつける。これをやり忘れていたことに、ベッドの中で気づいた。今は二十一世紀のはずなのに、何この昭和枯れススキ。小菅より寒いんじゃないか、俺の部屋。それで、大人しくベッドに戻ればいいものを、何気なくテレビをつけたらちょうど『アカギ』の始まるところ。先週も見たところだし、思わず最後まで見てしまった。いや、だって面白いもの。しかし、主人公しゃべらないアニメだな。「ククッ」とか、一言くらいは発したのだろうか。「通らず」って言ったか、「通らず」って。まあ、発しないのが奥深さというか、そこがいいんだよな。それに、ポーカーフェイスというか、なんというか無表情。でも、ぐっとシンプルな表現で心情が出てきたりもする。ここらあたり、福本伸行の絵はいい方にしか作用しないな。あと、アニメであの牌の表現も見やすくていいな。見やすいといえば、漫画・アニメ・ゲームに出てくる雀士は、闇の勝負師だろうとなんだろうとおおよそ理牌してくれるからありがたいな。あれも心理戦の一つなんだろうけどな。まあ、それやってたら見ていてこちらも面倒というか、わかりはしなくなる。ところで、俺は長く原作から離れていたが、まだ鷲巣麻雀完結してないのな。アニメどうすんのかな。まあいいや、とにかく覚えていれば見るだけだ。