2015/11/18 (水) 東京都・新木場 STUDIO COASTくるりのライブ、にて

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2015/11/18 (水) 東京都・新木場 STUDIO COAST

"NOW AND THEN vol.2"

くるりのライブである。いつ以来か。一年以上経ったか。おれにはよくわからない。ただ、STUDIO COASTに来るのはくるりのライブ以来である。おれはバンドのライブというものはくるり以外行ったことがない。

おれはくるりのファンなのか。ファンだとは思う。ファンファンではないがファンである。とはいえ、熱狂的なファンかというとそうでもない。たぶん、「ワールズエンド・スーパーノヴァ」(か「ばらの花」か「ワンダーフォーゲル」)がぶっ刺さってきてからの付き合いではある。が、シングルCDを買う習慣などないおれは、とりあえず『図鑑』を買ってみて、「あれ、なんか違わねえ?」と思って以来の付き合いではある。

TEAM ROCK

THE WORLD IS MINE

今回のツアーはアルバム『TEAM ROCK』と『THE WORLD IS MINE』の(完全←ここで岸田繁はマイクを外す)再現ライブとのことである。なんだ、ならばおれにピッタリじゃないか……とも言えない。おれにはこのあたりのくるりには言いようのない暗い印象を抱いていて、おれの人生の暗さと重なりあって、そこに今の人生の暗さが重なると、もうどうにもならないんじゃないか、とすら思えたのだ。

だからおれは、ライブ中にトイレに行きたくなる可能性を見てみぬふりして、ドリンクはラムコークにした。ラムが少ない、薄すぎる。半分はラムにしろ。結果的に、トイレに行きたくもならなかったし、背骨が痛くなることもなかったが。

メンバーの入れ替わりの激しいバンドである。今回は入れ替わりではないが、ファンファンさんが産休である。その分、4人もサポートメンバーを入れてきた。むろん、音楽に疎いおれはだれも知らないが。

向かって一番左はギターの松本大樹さん。位置的に遠くてよく見られなかったが、隙間から見えたとき、超絶にすごいギター動作をしていたように見えた。おれはギターのことなどよくわからないが、なにか超絶に手が動いていた。

左から二番目は佐藤征史ということになる。アンコールで「ブレーメン」開始直後に楽器の交換ミスでストップという一幕があったが、あれは本当のミスだったのかどうか。「ジャズかと思った」というようなことを口走ったように聞こえたが、楽器に疎いおれにはなにがどうだとジャズなのかわからない。

左から三番目というか、真ん中というか、ここに岸田繁である。武蔵野線で来た。本当にしぶしぶなのかどうかわからないが、そんな雰囲気を出しつつピアノ弾き語りを2曲やった。2曲目のときは最前線にカメラが入っているのが見えたが、最後の最後を見事にしくじった。あれはわざとなのかどうか、おれにはわからない。ギターの弾き語りもやって、珍しいかなと思った。「カレーの歌」とかよかったな。最後の方でバンジョーに持ち替えたとき、「リバー来る!」と思った。おれは「リバー」も好きなのだ。あとはあれ、あの歌やったのは内緒だよ、と。それと、「男の子と女の子」を個人的に好きな曲って言ってたっけ。

そして助っ人外国人Cliff Almondさんである。今回のライブで全体的になにが印象に残ったかといえば、彼のドラムである。なんというのか音圧とでもいうのかわからんが、とにかくドラムが強い。強力である。「ばらの花」でもここまで来るか! という感じである。それでもって、パワーの上にテクニックもある。完璧超人か……とはいえ、「ちょっとドラム強すぎねえ?」と思わないでもないのである。このあたりは好みの問題だろうか。

鍵盤には野崎泰弘さん。小室みたいな装置を操り大活躍という感じであった。なんとなく岸田は野崎さん(ノッチ?)をいじりにいっていた印象があった。眼鏡であって独特のムーブをしたのでやや岸田風という印象を持った。

コーラスにアチコさん、加藤哉子さん。白い服を来て舞台隅に二人並んでいて、なんとなく学芸会の天使役というふうに見えた。よく見える位置にいたのだが、曲に乗って身体を動かす感じがとてもよかった。手拍子のタイミングとか参考になった。あと、「Liberty & Gravity」の動きがたいへんよかった。それと、アチコさんの方がなにかの曲のラストで銅鑼をドーンと叩こうとしたのだが、それにしくじって二人で笑い合っていたのが面白かった。なんの曲だったっけな。もっとボーカル(メーン)を、というのはやや筋違いの注文か。でも、一曲くらい、とか。それだと(完全)再現にならぬということになるのか。

どの曲がよかったかといえば、やはりおれが冒頭に挙げたおれの好きな3曲(そしてメジャーな?)3曲になってしまうのだろうか。いや、「リバー」よかったし(なにせおれは「LV30」などに暗くなってしまうので)、ツアーの主旨から外れるところのLiberty & Gravity」もよかった。われら労働の歌だ。え、そうなの? まあいいや。ファンファンのラッパが入ればもっとよかったかと思う。あとは……「GO BACK TO CHINA」とか盛り上がったかな。「アマデウス」もピアノと、ほれ、あの楽器でやってくれてよかった。「水中モーター」とかもライブで聴くのは初めてかな。うん。

えーと、そんなところ。会場についた時は呼びこみが始まっていたが、チケットの番号はかなり後ろ。中のロッカーがどうなっているかわからないので、外のロッカーを使った。雨が降っていたので雨宿りをして待った。ライブが終わると雨はあがっていた。新木場でこの時間に飯を食うところはなさそうだ。りんかい線で来たのだが、ぼーっと人の列について行ったら武蔵野線に乗ってしまった。東京駅に出た。魔法の国から帰ってきた人たちと長い長い通路を通り抜けた。デレマスの広告がずらり並んでいたのは、やはり魔法の国との連想だろうかと思った。本当は大井町あたりでラーメンでもという予定だったが、なにかヴィーガンでも食えそうなこじゃれたラーメン屋があったので入って食った。そして、京浜東北線で南下して、家路についた。

今度(完全)再現アルバムのライブを聴きたいとしたら『坩堝の電圧』か『THE PIER』とか新し目なのを願いたいが、さてどんなものだろう。『NIKKI』も好きだが。

おしまい。

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