おれはこんな記事を書いた。
くるりのニューアルバム『天才の愛』から、「野球」という曲に出てくる選手について羅列しただけのエントリーである。「野球」はTokyo FMの「スカイロケットカンパニー」でマンボウやしろが「他に先駆けて」流した曲でもある。
して、日本プロ野球史上に残る選手に混じって、「なぜ戸柱?」と思った。そのことを書いた。そうしたら、ツイッターで反応があった。
戸柱、譜割りフロウ的にハマり良かったので抜擢しましたが、好きな捕手のひとりですよ。https://t.co/MQbok52EuM
— 岸田繁 (@Kishida_Qrl) April 29, 2021
き、岸田繁本人……。いや、おれは著名人、偉人に対しては敬称をつけいないことが敬意だと思っているので呼び捨てになってしまうのだが、おい、これすごいな。ちょっとよくわからないけど、これがインターネットかと思った。でも、やっぱりなんなので、このエントリーのタイトルには「さん」をつける。
いや、今更の話ではあるかもしれない。ある有名人について何か書いたら、本人からレスポンスがあった。インターネットには、そういうことがある。おれは、そういうこともあるだろうな、と思っていた。が、我が事となると、少し動揺する。スーパースターがおれのエントリーに目を通してくれたのだ。根暗が自慢の中年にはでかいことだ。
それと同時に、「なぜ戸柱」というところを知れて嬉しく思った。正直、おれは音楽制作には暗いので「譜割りフロウ的」というのは正確に理解できない。でも、「キャッチャーとしても好きだし、譜割りフロウ的にいいのだな」と知れた。これは嬉しい。これほど嬉しいことはたまにしかない。そのことを書き記しておこう。ミーハーと言われてもかまわない。
おれは大型連休の一日、近くの公園に行ってベンチに座って本を読んだ。イヤホンからは『天才の愛』がリピートされていた。このごろ、とつぜんiPhoneのバッテリーの減りが早い。
あとは、くるりのライブで「野球」を聴くだけだ。それは決して夢ではない。なぜなら、6/10のZepp Hanedaのチケットを取っているからだ。6月にこのコロナ禍の状況がどうなっているかわからない。わからないが、チケットは取れた。20歳年上の女と一緒に参戦する。このエントリーはたぶん読まれないだろうが、一発目にでも「野球」を演ってもらいたいと思う。ファンファンがいなくなってしまったので、誰がラッパを吹くのかわからないけれど。