神奈川県を愛せるか?

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おれは札幌生まれ、すぐに藤沢よりの鎌倉に引っ越して、中学からは逗子の学校に6年通い、20年くらい経って一家離散の夜逃げで横浜市中区へ。札幌の記憶はないので、おれはほぼ神奈川の人間であって、おれも「神奈川サイコー」……なのだろうか?

おれにはどうも愛郷心といったときに「神奈川」という単位が出てこない。鎌倉には大いにある。一時期勤め先があった藤沢にもある。逗子にもちょっとある。市町村単位ではないけれど、大船はおれのテリトリーという気もある。とうぜん、今住んでいる横浜市中区周辺も現在進行形のテリトリーだ。だが、「神奈川」と言われてしまうとどうも印象がわかない。自転車に夢中になって県央や県西に出向いても、あまりピンとこない。

というわけで、おれには「神奈川県民は県への帰属心が薄い」という持論がある。その帰属先は鎌倉なり横須賀なり川崎なり葉山なり、そして大正義横浜なり、それぞれに知名度のある(ある……よね?)市町村レベルじゃないのか、ということだ。

神奈川県は県として影が薄いのだ。それはまあ横浜のせいかもしれない……とはいえ「神奈川県民は横浜出身と言う」みたいな物言いには納得いかない。おれはあくまで元鎌倉市民であって、横浜なんぞ大船から東海道線でちょっと行った先にあるところだ。横浜出身を詐称するのは県央あたりの連中じゃないのか(←無駄にケンカを売る悪い例)。

とはいえ、おれのような流浪の神奈川県民としてはやはり「神奈川サイコー」というあたりに落ち着くしかないような気はする。神奈川には街もあり海もあり山もある。悪くないじゃないか。たぶん。

 

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神奈川県のアイデンティティ - 関内関外日記

……まあ似たようなことはとっくに書いているわけだが。